双葉文庫<br> 校長、お電話です!

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双葉文庫
校長、お電話です!

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784575521283
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

母校の中学に校長として着任したシバロクこと柴山緑郎。問題山積の学校を建て直すために、異例の若さで抜擢されたのだ。だが、校内でタバコの吸い殻が見つかり、ある女性教師は自殺未遂を起こす。教師たちは日々、激務に追われ……。学校が抱える問題を浮き彫りにしながら、生徒、教師、そして校長自身が成長してゆく姿を清々しく描く。

佐川光晴[サガワ ミツハル]
著・文・その他

内容説明

シバロクこと柴山緑郎は、母校である中学の校長に着任した。問題が頻発していた学校を立て直すために、異例の若さで抜擢されたのだ。だが着任早々、ひとりの女性教師が自殺未遂を起こし、校内からはタバコの吸い殻が見つかる。その背景には、前任校長の身勝手な振る舞いがあった―。情熱と愛情をもって、生徒や教師に体当たりでぶつかってゆく新米校長の奮闘を描く。

著者等紹介

佐川光晴[サガワミツハル]
1965年東京都生まれ。北海道大学法学部卒業。出版社、屠畜場勤務を経て、2000年「生活の設計」で新潮新人賞を受賞しデビューする。02年『縮んだ愛』で野間文芸新人賞、11年『おれのおばさん』で坪田譲治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

papako

61
たまたま電子書籍新刊チェックしていて気になって。いやー、泣かされた。ちょっと門井作品に似た苦手な文章で、最初ひるみました。それでもシバロクこと柴山緑郎校長の生徒を想うブレない姿勢に引き込まれていました。たった数ヶ月の一学期のお話。誰かを糾弾するだけでは得られない、前向きな解決にホッとしました。『まぬけに見えるくらいが丁度いい』全ての管理職に言えるのかも。なんか、いろいろ考えさせられました。読んで良かった。2018/09/25

はつばあば

61
亡父親を思い出しました。師範学校を卒業して小学校の教師になって、生徒と先生の年齢差など僅かなもの。兵隊にとられても少尉から。そんな父が在職したのは45年?。53で校長。定年後は塾の講師を20年近く・・。何十年出会わなくても生徒さんの名前は憶えていた。ゆとり教育前の時代ですもの、モンスターペアレンツなんて怪物も無く、医者と教師は先生様。この本の時代に生きていたらどんな校長でいただろう。いい父親?だったのだろうが、息子・娘達は誰も教師にはならなかったし、なれとも言われなかった。管理職なんてものは・・と思ったか2018/07/13

きい

11
民間人の校長が残した負の遺産を抱えて新任校長のシバロクさんが奮闘。こんなに上手く行くかなあと思いつつ拍手。2021/09/07

みゆき

6
なんとなく櫻井翔だと思って読んだら読みやすかった(笑) こんな校長いないし、こんなできた娘も妻も、石川先生や幸田みたいな先生も、町田くんみたいな人もいないけども。 でも、いろんなことを最後まであきらめない、ぶれない、信念を貫くことが大切なんだなって改めて思う。 まもなく一人一介護の時代、今を一生懸命生きる子どもたちが、これから社会に出たときにどうやって生きぬいていくのか見据えて見守って接していくのが周りにいる大人全ての役目だと思います。 2018/08/20

夜盗エメラルド

3
いわゆる「学園モノ」として想像してたのとはちょっと違う感じ。校長視点でのストーリーというのはなかなかに斬新なスタイルだし、題材として興味深い。 シバロクは先祖代々の教えもあって真っ正直なスタイルを貫くヒーロー然とした校長だけど、そもそも生徒と校長って接点あんま無いから、自分の学生時代どうだったかなんて思い出しても全然ピンとこないな。だからこそ新鮮なんだけどね。 ただ、作者の経験的な所ではまだ未熟だと感じる。会話がぎこちなく、テンポも今一つ。地盤がもっと良ければ、上手く料理出来たんじゃないかと思うと惜しい。2019/02/07

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