双葉文庫<br> 珈琲屋の人々―宝物を探しに

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双葉文庫
珈琲屋の人々―宝物を探しに

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  • サイズ 文庫判/ページ数 362p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784575521177
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

東京は下町の商店街にある『珈琲屋』。主人の行介はかつて、ある理由から人を殺していた……。心に傷を負った人間たちが、『珈琲屋』で語る様々なドラマを七編収録。連続ドラマ化もされ、ロングセラーを記録している『珈琲屋の人々』シリーズ最終巻。行介と冬子の恋の行方もついに……。

池永 陽[イケナガ ヨウ]
著・文・その他

内容説明

避けがたい理由で人を殺してしまった喫茶店『珈琲屋』の主人・行介と、かつて行介の恋人だった冬子。不器用な生き方しかできないふたりに、幸せは訪れるのか。小さな商店街に暮らす人々の、苦しみや喜びを描いて人気を集めるシリーズの第三弾。まさに“人間ドラマ”と呼べる7つの物語が次々とつながっていく連作短編集。

著者等紹介

池永陽[イケナガヨウ]
1950年愛知県豊橋市生まれ。岐阜県立岐南工業高等学校卒業。グラフィックデザイナー、コピーライターを経て、98年『走るジイサン』で第11回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2006年『雲を斬る』で第12回中山義秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とし

84
珈琲屋の人々 「宝物を探しに」3巻。今回も、もどかしいですね、行介さんと冬子さんの関係。美味しい幸福の一杯珈琲が飲みたいです。 2021/06/03

まさきち

76
行介と冬子の間に笹森というライバルが現れてやきもきする第三作。でもやっぱり相手のことを思いやることが大事だと感じさせてくれる作品で、手にしてよかった一冊でした。2020/08/26

はつばあば

71
一巻が気になる終わり方をしていたがまさか続き物になるとは思ってなくて、気が付いたら3巻目が。2巻目を飛ばしたが丁度良かった。行介はまだと冬子との間をうじゃうじゃと。煮え切らん男や!。BLの男達は医者もおればヤクザもいる。刑務所から出て来たって言っても、商店街の皆から受け入れられているのだから、女の一人くらい幸せにしたっていいじゃないかとボヤキまくり。恋なんてものは生きている間しかできないし!。かと言って主婦の座を明け渡すなんて殊勝な事はしないよ。でも若いうちなら・・くれてやるよって啖呵を切ったかも2018/06/26

ぶんこ

54
「どんな事情があれ、人を殺めてしまった自分が幸せになることはできない」と頑なに自分にも周りにも言い聞かせている行介さん。その頑なさが周囲の人、特に冬子さんを悲しませている罪に気づいて欲しい。そう思いながら読んでいましたが、今回の3巻目は登場する男性陣の優しさと、その裏にある本人も気づいていない身内への甘えが際立っていたように思えます。夫の甘えと知りながら許してしまう、妻の愛の深さなのかな。2021/01/11

Yunemo

47
恋という名を持つ人間ドラマ集。何だか自身がままならぬのに、人生・恋相談、ちょっと歯がゆさを感じるままに最後まで。皆が皆いい人で、ある種の悩みを抱えたままに生き続けてきた人たち、ここに自身も加わって。普通の人は切羽詰まっても一人では決められないもの、半分決めても残りの半分他人まかせ、この言葉、何だかずしんと来る重さ。決して人の強さ弱さという観点からだけではなく。人の気持ちの難しさまさにぴったり表現。もう一つ、2種類の味、料理の味と店の味。この表現にも納得感。代替りしてもこの味だけ残したままに。確かに確かに。2018/10/08

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