出版社内容情報
涙の再会、微笑ましいスレ違い、喜びの因縁……。バイクとツーリングを通して描かれる人間模様、人(ひと)が旅(たび)する意味と人情の機微を掬い上げる珠玉の短編集。単行本未収録の7編を文庫化に際し追加収録。
山田深夜[ヤマダ シンヤ]
著・文・その他
内容説明
偶然の再会、運命のいたずら、様々な因縁、未来に向けた再起―。旅とバイクを通して、不器用ながらも心優しき者たちのふれあいと人生の喜怒哀楽を情感たっぷりに描く珠玉の短編集。文庫化に際し、単行本未収録だった7篇を追加収載。バイク雑誌「アウトライダー」連載時から好評を博し、読む者を旅へと誘うツーリング小説の集大成。
著者等紹介
山田深夜[ヤマダシンヤ]
1961年福島県須賀川市生まれ。地元の高校を卒業後、横須賀市で私鉄職員として約20年間勤務する。99年、専業作家になるため退職。2007年『電車屋赤城』が吉川英治文学新人賞の候補になり、09年「問題小説」掲載の「リターンズ」が日本推理作家協会賞短編部門にノミネートされる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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テツ
23
バイクとツーリング関係の短編集。通勤用の原付二種以外のバイクって徹底的に無駄な乗り物なんですよね。危ないし利便性は低いし雨が降るだけでやってられない。でもそうした理屈を吹き飛ばす楽しさがある。乗っているときは余計なことを考えずに全てから遮断されて独りになれる。基本的に独りで乗ることを前提に作られている乗り物だからこその良さがあるのかななどと思いつつ読了。自分も最近バイクを新しくしたので久々にキャンプツーリングに行きたくなりました。2018/06/03
Mori
15
バイクに纏わる物語集。読むとまた、バイクに跨りたくなる。ツーリングの休み中に読むと至福♩2018/08/16
やっちゃん
12
昔懐かしいアウトライダーを思い出して手に取りました。キザな文章が懐かしい。最後のムーンライトは自分も使ってたので良かった。実際にはもっと危険なキャンパーが大勢いたと思うのでできれば長編、連作短編で書いて欲しい。2021/07/14
てつえもん
11
バイクに乗る人間に纏わる短編集。バイクに乗る人間には必ず刺さる26の物語。表紙の写真家が私がフォローしているインスタグラマーZIMAさんだったというきっかけで手に取った本でしたが思いがけない感動を味わえました。こういう出会いが読書の醍醐味なんだよね~。2018/06/24
時代
10
バイクツーリングに纏わるショートショート。中にはあるあるもあったが、まぁさらっとね。やっぱりキャンプっていいよね。週末どっか走りに行こうかな△2018/05/16