出版社内容情報
少年院を出たその日から、私は財閥令嬢――川中歩美の身代わりとなった。しかし何不自由ない生活を与えられても逆に不安が募るばかり。本物の歩美はどこにいるのか、なぜ私が選ばれたのか･･････。陰謀が渦巻く中、真相をつきとめようと試みた私を待ち受けていたのは、大人たちの論理が支配する哀しい社会の現実だった･･･。
赤川次郎［アカガワ ジロウ］
著・文・その他
内容説明
十五歳ながら経歴はワケありの尾崎由美は、大企業グループトップ・風祭信代の孫・歩美の身代わりとなった。信代やその周りは歩美と会ったことがないため、由美はすんなり迎え入れられる。慣れない“お嬢様生活”に苦戦する由美だったが、正体を暴こうとする者が動き出し…。歩美の存在が消された理由、由美の周りで次々と起こる事件の真相は―大人でも子供でもない、冷静だけど果敢な少女を待ち受けていた運命は！？予想のつかないノンストップサスペンス。
著者等紹介
赤川次郎［アカガワジロウ］
１９４８年福岡県生まれ。桐朋学園高校卒業。７６年「幽霊列車」で第１５回オール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。２００５年に第９回日本ミステリー文学大賞、２０１６年には第５０回吉川英治文学賞を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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みーちゃん
62
由美は、大企業グループのトップの孫娘歩美になりすまして過ごす。が、由美の周りでは次々と事件が起こり… スリルがあり、終わり方も良く、最後まで楽しむことができました。自分の意思や責任をしっかり持ちとても大人びていて、優しさもある由美ちゃんは凄いなと思いました。 由美ちゃんみたいな女の子、憧れます… 赤川次郎さんの作品をもっと読みたくなりました！(｡・‧̫・｡)2022/02/19
coco夏ko10角
27
由美は大企業グループトップの孫娘・歩美に成りすまして生活を。本物の川中歩美は？由美の周りで起こる事件…。由美だってわかってるけど、その期間、そこにいた少女は歩美だった。始まりが始まりなので最後どうなるかと不安だったけど、思ってたより前向きなラストでよかった。2019/01/23
紅羽
10
過去、結婚を反対され家を飛び出し音信不通となっていた娘の死を知った大企業グループのトップである風祭信代。彼女はそれを契機に孫を引き取る事にしたが、その孫娘は遺産を狙う一族が用意した偽物の娘だった。そして次々と怪しい事件が起こり、彼女が本物の孫なのか疑う者や家族の陰謀等、誰が犯人でどんな思惑で動いているのか中々掴めないところがスリリングで良かったです。ラストの後味も良く会話中心なので長編なのにテンポよく読めます。2020/02/12
さとう
3
２時間のサスペンスドラマを見ているようだった！嘘を着くのは簡単だけど、その嘘を隠し通すことがどれだけ難しいかを学んだ。曲がりなりにも筋を通した由美には幸せでいて欲しい。ハウスキーパーの伏線回収に目頭が熱くなった。2018/06/19
なぴ
3
たまに赤川作品を読みたくなる。赤川作品の女の子は強いなぁ。2018/06/09
