出版社内容情報
誉田哲也[ホンダ テツヤ]
著・文・その他
内容説明
警察は、自ら身柄保護を求めてきた少女を保護した。少女には明らかに暴行を受けたあとがあった。その後、少女と同じマンションの部屋で暮らしていた女性を傷害容疑で逮捕するが、その女性にも、暴行を受けていたと思われる傷があった。やがて、少女が口を開く。お父さんは、殺されました―。単行本刊行時に大反響を呼んだ問題作がついに文庫化。読者の心をいやおうなく揺さぶる衝撃のミステリー。
著者等紹介
誉田哲也[ホンダテツヤ]
1969年東京生まれ。2002年『妖の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞、03年『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞。警察小説や青春小説で多くの読者を獲得する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
三代目 びあだいまおう
409
人間を殺す生物ランキング1位は『蚊』3位は『蛇』じゃ2位は······?この本は危険‼️人間の恐ろしさ、特にサイコパスの正視に耐えない恐ろしさに胃酸が刺激される!誉田さんの筆致でリアルに展開する凄惨なストーリー、グロに弱い方は充分な覚悟を持たないと!むしろ読み始めてはいけない!止まらないから!言葉巧みな人間、それに嵌まった犠牲者‼️犠牲者は犠牲と気付かず家族を巻き込み、洗脳で家族の命さえも⁉️同じ状況で私は正常な行動ができるか?きっと『否』 恐ろしい、人間の恐ろしさにひれ伏すしかない?危険な作品だ‼️🙇2019/03/19
ミカママ
356
元本『北九州』も読んでいたので、胸をゾワゾワさせながら。誉田さんの中でも、グロさはピカイチ。ラストに一捻りを加えて、ただのグロで終わらせなかったのもさすがだわ。誉田さんの実力発揮の一冊。2017/07/05
のり
192
謎の人物「ウメキヨシオ」。言葉巧みに、人の弱味に漬け込み支配していく、寄生虫モンスター。マンションの一室で、繰り返される惨劇。眼を覆いたくなる現実。ここに到るまでに逃げ道はなかったのか…精神崩壊と思想憑依。恐ろしく質が悪い。負の連鎖は断ち切れるのか…辰吾と聖子の未来だけは陽が射してほしい。2017/11/20
JKD
179
学習性無力感の恐怖。序盤からインパクトの強い描写で、確かにグイグイ引き込まれれていくけど、拷問のくだりはかなり危険。体調の悪いときは読まないほうが無難かと思います。2017/05/23
🅼🆈½ ユニス™
171
目には目、歯には歯を!紀元前1700年のバビロンの王ハンムラビが法典に記した相応報復律である。野蛮で残酷に思うかも知れない法律だが1番先進的で文明化された法律だったのではないか。階級が上の権力者にやられてもやられた以上の報復は許されない事を原則とする。まさに悪魔に適用したい法律!この世に正義を実現させる為、強者が弱者に危害を加えさせない為、孤軍奮闘する人々。カツカツとピースがはまっていく出だしから終わりまで…面白かった。反社会的ケモノへの死刑執行は2日前に知らせて生涯で1番怖くて長い48時間にさせたい❗️2018/12/05