双葉文庫<br> 社会派ミステリ―松本清張ジャンル別作品集〈6〉

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双葉文庫
社会派ミステリ―松本清張ジャンル別作品集〈6〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 302p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784575519556
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報



松本清張[マツモト セイチョウ]
著・文・その他

内容説明

社会的に厳しい境遇にある隆志は、仕事で集金した金を持って同じような身の上の久美子と死出の旅に出た。どうせ死ぬのだからと贅沢な旅行を続ける二人の前に、ある中年の夫婦が現れる。落ち着いていて、品のあるその夫婦を見ているうちに、こういう生き方もあるのかと感じ入る隆志。そして遂に、最初からやり直そうと…(「拐帯行」)。シリーズ最終巻は著者の代名詞とも言える社会派ミステリ。掉尾を飾るにふさわしい傑作群を、どうぞ最後までお楽しみください!

著者等紹介

松本清張[マツモトセイチョウ]
1909年福岡県企救郡板櫃村(現・北九州市)生まれ。50年「西郷札」が懸賞小説に入選。その後、純文学・推理小説・歴史小説・ノンフィクションなど、広範な領域で常に“人間”を見つめ、その本質に迫る作品を発表しつづける。53年芥川賞、57年日本推理作家協会賞、67年吉川英治文学賞、70年菊池寛賞、90年朝日賞などを受賞。92年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キムチ

52
7短編掲載。「社会派」と銘打っているものの、そもそも清張作品はそれが看板とちゃうと思った。訪問で特養へ行くと薄暗い廊下に本棚があって清張物も多い。高度経済を突き進んできた日本の軌跡に残る轍・・色恋、汚職、労組がらみトラブルetc 人生ゲームの泣き笑いが収斂されている。光と影だ。筋は専ら男が被、加害者に・・女は付録というか餌というか‥そんな時代だった。腐警察・腐医者・悪徳金融は今でも続いて居るが腐地方自治体、三文地方紙は減った気がするけど。巻末解説にある”現実の薪が虚構の火を燃え上がらせる”けだし、名言だね2024/10/07

アン

6
人の心の弱さが、それぞれの作品に、いろんな形で描かれている。その弱さの根源は何かを考えさせられる短編集でした。2018/08/14

hirokazu

1
清張ブームの中、発表された七編収録。最も古いのは1956年の「喪失」。作中なんの「事件」も起こらず、「あれ?」となったが、初出が純文学誌「新潮」だった。「点と線」を書いてた頃にまだ純文学誌に執筆してたのか。ちなみに松本清張と言えば「社会派ミステリ」!…と思っていたけど、ウィキペディアによると本人は「社会派」の呼称を好まなかったそうだ。2017/12/23

くりたろう

0
古い時代の社会派ミステリ。トリックがおおらか2019/03/03

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