出版社内容情報
竹村優希[タケムラ ユキ]
著・文・その他
内容説明
亡き祖父・万のアンティーク堂を継ぐために神戸に移り住んで5カ月。寒さも厳しくなるころ、寛人は店で使い込まれたいくつもの携帯灰皿を見つけた。店に間借りをしている修理職人の茉莉に聞いても、万が煙草を吸っていた記憶はないという。やがてその灰皿は売れたが、数日後、お客から「蓋が開かないものがある」と言われる―古いモノに込められた“想い”を解き明かす、大人気キャラクター小説、第二弾。
著者等紹介
竹村優希[タケムラユキ]
山口県出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪風のねこ@(=´ω`=)
115
コンプレックスを抱いていた寛人は鳴りを潜め随分と成長してきたと思う。アンティーク堂を訪れる人々や茉莉の影響である。自分が愛されて、必要とされて生きていると実感する度、強く成長できるのだと思う。茉莉は修理品を通して持ち主の心情を汲み取って修理しているからこそ、強く優しいのだと思う。ただ、自分の心の修理を自分で出来る程では無かった。寛人のナイスフォローであったと思う。物に例えるのも何だが、ある程度壊れた物は分解しないと修理出来ない様に、心の壊れも、治す為には少しバラバラにしないといけないのかも知れない。(続く2016/10/30
たるき( ´ ▽ ` )ノ
38
Kindle Unlimitedにて。ああ、好き!凛ちゃんの言葉がとても好き。そうだよね、自分にできることを精一杯やるしかない!やってみてダメなら、また考えればいい。うん、何だかスッキリした♪天馬の不器用なところが可愛すぎる(´∀`*)2023/04/05
はな
38
図書館本。マリさんの万さんへの思いがたくさん詰まっていてじんわりした。アンティーク堂で過ごした時間がとても心地が良かったのだろう。万さんの孫・寛人への愛情もわかり愛にあふれたいいおじいちゃんだったのだと思います。思い出の詰まった物への優しい話で良かったです。天馬くん春ちゃんの関係がどうなるのかなと気になります。2016/12/23
よっち
36
神戸に移り住んで5カ月。寛人は店で使い込まれたいくつもの携帯灰皿を見つけ、その後もおもちゃ、メトロノーム・ポーチ、ジャケットといった思い出の品のエピソードが続く第二弾。亡くなった人との大切な思い出の品が各話だけでなく全体としてもクローズアップされて、らしくない一面を見せた茉莉が心配で仕方ないのに、自分に自信がなくて繊細な彼女に対して距離感を測りかねている寛人には焦れったい気持ちになりましたけど、どうにか一歩を踏み出すきっかけは掴めましたかね。天馬のエピソードもいい感じに絡めてきて、二人の今後が楽しみです。2016/10/31
ミーママ
35
図書館の本📕 アンティーク堂の話はほっこりしていて好きだったが2巻で終わりのようで残念! 2025-322025/05/14
-
- 和書
- 折たく柴の記 岩波文庫