出版社内容情報
松本清張[マツモト セイチョウ]
著・文・その他
内容説明
美術を専攻していた学生時代、教授の嫌忌を受けて不遇の人生を送らざるを得なくなった俺は、知り合いの骨董屋が持ってきた贋作を見てある“事業”を思い立つ。それは学界を支配する教授一派に対する強烈な一撃となるものだった(「真贋の森」)。ジャンル別作品集第3巻は、全集未収録の2作品を含む全4編の「美術ミステリ」。著者独壇場の“黒い仕掛け”を読み逃すな。
著者等紹介
松本清張[マツモトセイチョウ]
1909年福岡県企救郡板櫃村(現・北九州市)生まれ。50年「西郷札」が懸賞小説に入選。その後、純文学・推理小説・歴史小説・ノンフィクションなど、広範な領域で常に“人間”を見つめ、その本質に迫る作品を発表しつづける。53年芥川賞、57年日本推理作家協会賞、67年吉川英治文学賞、70年菊池寛賞、90年朝日賞などを受賞。92年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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さよなら中山美穂・寺
50
短編4本のうち、3本が既読だった。ギャフン。スッテンコロリン。ドヒャー。(レビュー完)2023/01/11
アン
7
美術を巡るミステリーといえば、やはり贋作を扱った物が多いが、やっぱり一筋縄ではいかない味付けはさすが。いろんな角度で描く美術の世界は、どれも人の身勝手さと弱さを見せてくれる。2018/07/21
吉美駿一郎
3
「真贋の森」がとにかく素晴らしかった。読み終わるのがもったいなかったもんなあ。2017/01/24
ぱーぷる・ばんぶー
1
清張の美術界をテーマにした作品4編の短編集。古さを感じないし、面白い!2017/09/20