出版社内容情報
吹雪のススキノで、道北の小さな町の町長が銃撃された。暗殺か、怨恨か、はたまた痴情の縺れか……。合同捜査本部に加わった支署の刑事たちは地道な捜査を進めるが、やがて見えてきたのは、身内である警察すら取り込まれた巨大な利権の構造だった。そして、事態を悪化させる更なる事件が……。
内容説明
吹雪のススキノで、道北の小さな町の町長が銃撃された。暗殺か、怨恨か、はたまた痴情の縺れか…。合同捜査本部に加わった南支署の刑事たちは地道な捜査を進めるが、やがて見えてきたのは、身内である警察すら取り込まれた巨大な利権の構造だった。そして、事態を悪化させる更なる事件が―。北の繁華街ススキノの片隅で、ちっぽけな署の刑事たちの反撃が始まる。
著者等紹介
東直己[アズマナオミ]
1956年札幌生まれ。北海道大学文学部哲学科中退。ススキノでその日暮らしの一方、土木作業員、トラック助手、調査員、ポスター貼り、タウン雑誌編集者などを経て、92年『探偵はバーにいる』でデビュー。2001年『残光』で第54回日本推理作家協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hanchyan@つまりはそういうことだ
24
おおむね「視点がとっ散らかってる」という共読さんがたの評価で、自分も初読時はたしかにそう思ったが、ススキノの“俺”あるいは畝原の“私”、視点については信頼してる東さんのこと何か理由があるはず!と思って考察した結果。①「『支署長室』を一個の人格として描写する試み」②「靖晴(の周囲)のみ完全に個人の視点にすることによって感情移入先を一人に絞り、いったい何が起きてるのか半端にしか判らないじれったさを靖晴と共有させることにより『頑張れ歯を喰いしばれ!』と読み手に思わせる」と思いついたぞ。ファンだからな!(笑)2015/08/20
シロー
9
筆が滑り過ぎて無駄なエピソードが多い印象の東さん。今作は登場人物が無駄に多い… 一人一人にキャラを付ける姿勢には好感が持てるが、如何せん刑事が多過ぎる為、本筋の物語が中々進まない。……というのが前作『誉れあれ』の私の感想だが、今作も全く同じ感想。特に主人公に魅力が乏しいのが痛い。折角「キゼツ」という美味しい渾名があるのだから、いっその事もう何回か気絶させてキャラを立てれば少しは面白くなったのではないか。兎に角ダラダラ長くて疲れる一冊でした。2016/09/05
いいちゃん07
6
南支署その2。 お話の分量はその1よりもはるかに多いのにサクサク読めした。 最後の急ぎすぎと、いささか強引な落ち以外は物凄く面白かったです。2016/09/25
ねぎまぐろ
2
★★2022/09/08
おなか@
2
読んでだいぶ経って登録なんで、朧にしか覚えてなかったり^^; 南支署シリーズ第二弾 キゼツは成長したのか? よくわかんないけど、刑事をあだ名で呼んでるとこ(ヤシさんとか)太陽にほえろみたいでカッコいいね!2017/09/16