出版社内容情報
潰れかけたシャッター商店街に、元ヤミ金の男が流れついた。さびれた店と老人だらけのこの商店街はバンビロードというよりゾンビロード。男は住人の依頼で町おこしイベントをでっちあげるが、当然のように大失敗。昭和のアッパー系おやじアサカツの登場で、事態はカオスの頂点へ。著者初の長篇小説は、3ページに1回は腹筋が痛くなるハイテンションコメディ。
内容説明
潰れかけたシャッター商店街に、三千万円を持ち逃げした元ヤミ金の男が流れついた。さびれた店と老人だらけの「子鹿商店街」はバンビロードというよりゾンビロード。イベント会社の社長という嘘の肩書きを信用した住人たちに、町おこしに協力してくれと頼まれるが、男にできるはずがない。ヤクザの大親分に助けを求めたところ、事態はますますややこしい方向に…。爆笑アウトロー小説の誕生!
著者等紹介
福澤徹三[フクザワテツゾウ]
1962年福岡県生まれ。デザイナー、コピーライター、専門学校講師を経て作家活動に入る。2000年『幻日』でデビュー。08年『すじぼり』で第10回大藪春彦賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
papako
69
ちょっと気になって。帯に『ツボにはまれば腹筋崩壊』って書かれていたけど、笑いのポイントはわからなかった。シャッター通りの商店街を盛り上げるっていうのも添え物。影山もとい平とアサカツのドタバタでした。ラスト、商店街のじじばばの活躍、ありがちだけど、好き。さらーと読んじゃいました。2020/07/06
mr.lupin
54
潰れかけたシャッター商店街に、三千万円を持ち逃げした元闇金の男が流れついた。男は身分を偽りイベント会社の社長として町おこしに協力することになるが... 良くありがちな商店街の再生物語であったが、スピード感もありドタバタしててまるで喜劇のような話だった。皆さんの感想にもあるが、多少お下品な所もあったりするがそこも含めて楽しむ事ができた。福澤徹三さんと言うと硬派なイメージが強いが、この作品はゆる~く福澤さんの違う一幕を見た感じがする。☆☆☆☆☆2020/06/24
優希
51
面白かったです。事務所のお金を持ち逃げした男の行き先がシャッター通りというのが笑えます。所々ツッコミたいところがありました。アウトロー小説というのに相応しいですね。2021/09/06
momi
37
ブラックコメディ!!ストーリー展開はよくある話!元闇金の男が流れ着いた場所は…潰れかけた商店街!ひょんなことから「町おこし」を頼まれることになって…。私、読んでる間中…あの下品なクマの映画を思い出し主人公を「テッド」と重ねて読んでいたのだけど…まぁ〜悪フザケあり、ギャグあり、下品きわまりないって感じ〜。でも「テッド」が好きな方は好きかもです!たしかにツボにはまれば笑える!!私もラストのドタバタ騒動では思わずふきだしてしまいました!ただ、テッドみたいに可愛くはないけどね〜中年男で嘘つき男だし…。2015/10/27
Walhalla
33
ブラックコメディな雰囲気で、ちょっと賤しい描写も多々あり、明らかに読み手を選ぶ作品ですね。学ぶもの、感動するもの、共感できるもの、そういったものは何ひとつありませんが、主人公のマヌケなところは何だか憎めませんね。2021/12/08