出版社内容情報
京都の寺町三条商店街に、ポツリとたたずむ骨董品店『蔵』。女子高生の真城葵は、ひょんなことから、そこの店主の息子の家頭清貴と知り合い、アルバイトを始めることになる。清貴は物腰や柔らかいが恐ろしく感が鋭く、『寺町のホームズ』と呼ばれていた。葵は清貴とともに、様々な客から持ち込まれる奇妙な依頼を受けるが――エブリスタ発、人気№1キャラミス!
内容説明
京都の寺町三条商店街にポツリとたたずむ、骨董品店『蔵』。女子高生の真城葵はひょんなことから、そこの店主の息子、家頭清貴と知り合い、アルバイトを始めることになる。清貴は、物腰は柔らかいが恐ろしく勘が鋭く、『寺町のホームズ』と呼ばれていた。葵は清貴とともに、客から持ち込まれる、骨董品にまつわる様々な依頼を受けるが―古都を舞台にした、傑作ライトミステリー!
著者等紹介
望月麻衣[モチズキマイ]
北海道出身。2013年にE★エブリスタ主催第2回電子書籍大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 3件/全3件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
407
下鴨に住んでいるから葵さん。たとえて言えば、神田に住んでいるから平次さん。みたいなものでしょう。王道なご当地設定が楽しい。これは読まなければね。土地鑑があると、架空の小説でありながらも、本当に物語空間にいる気分になれるので、普通の小説では味わえないバーチャルリアルな感覚で楽しむことができました。作者が見て書いているから当然ですが、もちろん現実には、そこにそんな骨董品の店はないわけです。しかし「あることにしてもいいじゃないの」が正直な感想。恋の涙をぬぐうのは大変なんですよね。第2弾が出たら、きっと読みます。2015/06/26
さてさて
378
『物心ついた頃から、今に至るまで、ずっと勉強を続けています』と『骨董品』に魅せられた『イケメン』が働く『骨董品店』でアルバイトをすることになった高校生の葵が主人公を務めるこの作品。そんな作品では、望月さんが目指された”京都を舞台にしたライトミステリー”の世界が鮮やかに描かれていました。さまざまな角度から描かれていく『京都』の描写に魅せられるこの作品。鮮やかに”謎解き”を繰り広げるホームズの手腕に次第に恍惚感を感じもするこの作品。今まで知らなかった『京都』のあんな場所、こんな場所へも旅したくなる作品でした。2023/04/18
カメ吉
281
確かにミステリーだけど恋愛モノの要素もかなり強かった。軽く読めて主要キャラたちもかなり魅力的で甘い辛いもあって面白かったです。京都市内を舞台にしてるので観光案内的な一冊かも?2016/06/02
寂しがり屋の狼さん
236
望月さんと言えば京都⛩️いつか京の町をのんびり歩いてみたいですね(◕ᴗ◕✿)2024/11/05
hiro
223
万城目、森見、瀧羽、岡崎と京大出身作家を輩出している京都を舞台にしたライトミステリ。ビブリア、万能鑑定士、タレーラン、推理カルテは、ホームズ役は女性だが、一方この本では、ホームズ役は骨董品店『蔵』のオーナーの孫、家頭(ホームズ)清貴というイケメン男性で、ワトソン役は女子高生の真城葵と、ちょっと設定を変えている。表紙をはじめ、人気シリーズと被るところも多いが、‘いけずな京男’に期待して、2巻も読んでみることにする。P260の出町柳商店街とは、出町商店街のこと?糺の森の狸のファンとしては、正確に書いてほしいW2015/09/11