内容説明
浅草六区の映画館で女性が毒殺されているのが発見された。中年女性顔負けの厚化粧の下には意外に幼い顔が覗き、身元のわかるような物はなにひとつ身につけていなかった。複雑な男関係。事件の謎をとく鍵は被害者が残した黒いハイヒール。わずかな手がかりを頼りに刑事たちは都会で一人生きていた彼女の過去を探りだしたが…。
著者等紹介
西村京太郎[ニシムラキョウタロウ]
1930年東京生まれ。62年、双葉新人賞に『病める心』で入選。65年、『天使の傷痕』で江戸川乱歩賞を受賞。78年、十津川警部を主人公にした鉄道ものを刊行。折からの鉄道ブームとも相まって空前のトラベル・ミステリー・ブームを作り出した。81年には『終着駅殺人事件』で日本推理作家協会賞に輝く。2004年、第8回ミステリー文学大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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