内容説明
たとえ互いの距離は遠くとも、心は近くにいられるのが家族。長い年月を過ごせば、色々とあるけれど、けっきょく家族の繋がりは、かくも強くしなやかでたくましい。―本書には八つの家族のかたちが。大学入学で上京する息子の素っ気なさと、見送る側の親の寂しさ。そのギャップがもどかしく、一計を案じる母親の姿を描いた「笑えよな」など、くすり、ほろりの珠玉の短篇が揃いぶみ。読むほどに“家族が見えてくる”大人気シリーズ第7弾!
著者等紹介
森浩美[モリヒロミ]
放送作家を経て、1983年より作詞家。2009年に刊行された初長編『夏を拾いに』は翌年の私立中学入試で最も多く国語問題に採用された小説として話題に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫綺
88
単行本にて読了。短編でも泣けるんだね。一編一編の救いのある余韻が好きだ。2015/07/25
白きゅま
55
八つの家族の形を描いた短編シリーズ第7弾!仕事に疲れた時や人間関係に悩んでいる時、家族を暖かさを再認識させてくれるビタミン小説です(^^)/お気に入りの話しは、最後のラジオ放送を描いた「最後のお便り」、ディズニーランド好きには園内描写がたまらない「閉園近し」、義母との香港旅行での絆を描いた「夫婦すごろく」、家族の幸せの足跡「柱の傷は」の4編です!辛いことがあっても、最後に行き着くところはやっぱり家族なのかなぁと思います。家族を大切にしなくちゃネ!2014/11/19
tengen
53
穏やかでも、騒がしくても しあわせそうでも、落ち込んでいても 健気でも、頑固であっても そんな家族の見える場所が好きです。 ☆ シリーズ7弾。 最後まで全うしたアナウンサー武。白血病になったパパの充電。義母の素敵な配慮。どんなにブスでも。被災した姪とひまわり。離れる息子へ母の一計。柱に刻む家族の痕跡。姉への感謝。素敵な話ばかりです。 ☆彡 最後のお便り/閉園近し/夫婦すごろく/かわいい娘/イキヌクキセキ/笑えよな/柱の傷は/後出しジャンケン2016/03/24
masa
41
久々の森さんは七作目に。毎度、物語の世界にすぅ~っと引き込まれて、お決まりのパターンなのに最後はジンワリとホロリ。これだけ長い間読者を魅了し、読まれ続けているのは、ひとつとして同じかたちのない家族の有り様を丹念に描いているからなのだろうと思う。自分と家族って時間を経ることで少しずつ変わっていくから、今回涙した物語と数年後に読み返した時に涙する物語は微妙に違うんだろうなぁ~。でも、人を想う気持ちは、いつの世も変わらないで欲しいものですよね♪15105 2015/06/28
chiru
31
涙ぐんだり、切なくなったり、心が暖かくなったりする8編の短編集。こういう小説は、時々読むからいいんだろうなって思う。お話の中の、父親と息子の会話が可愛い。★32017/11/26
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