内容説明
一九四四年九月。中国での大陸運営に行き詰まった日本軍は、傀儡政権維持のために潜水艦による金塊輸送計画を立てた。ニューギニアの孤島、マレンドック島の守備隊は、その作戦の囮役を命じられる。彼らは玉砕必至の作戦を受け入れるが、残された国民のために、“暁”と名付けた作戦を極秘浬に計画した―日本の未来に命をかけた男たちの熱い戦い!
著者等紹介
大原省吾[オオハラショウゴ]
立教大学文学部卒。会社勤務の傍ら小説の執筆を始める。『憂国のアカツキ』が、小説デビュー作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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マムみかん(*ほぼ一言感想*)
23
久しぶりにボロ泣き…(泣)。 良かったです!! 戦争冒険エンターテイメントとして最後までハラハラして面白かったし、魅力的なキャラも沢山いました。 未来に希望を託す為の熱い闘いは、涙無くして読めません~~~(泣)。 もちろんこの物語はフィクションですが、多くの無名の人たちの想いや犠牲の上にある、現在の平和や繁栄について考えさせられます。 突っ込みどころは置いておいて、素直に感動すれば良いんじゃないかと思いますよ~☆2014/07/17
future-eye
4
★★★★★満点。“金塊”に託す人々の“想い”と未来への希望。個性的な中隊長たちが率いる守備隊の奮闘の様子にも引き込まれました。半分以上読み進めても“曉作戦”の内容は読者にも秘密にされる中、“たとえ我々が死んでも将来の日本に希望が残る”“軍令違反”“過去にない大胆な作戦”“共に曉を見ずば夕べを見ることもなし”なんてキーワードが並ぶと“夕作戦”と連動した作戦内容が気になって仕方がありませんでした。最後にもひと波乱あり、エピローグでも泣かされました。強くおすすめしたい一冊です。デビュー作となる著者の今後にも期待2014/09/24
こもも
4
国のために、誰かのために。 第二次大戦の際、亡くなった命の分だけ思いがあって。 戦争関連の本を読むたびに、これでいいのか、このままでいいのかとどこか焦ってしまう。2014/08/05
だいゆー
4
未来のために無名の者達が犠牲となっていく…軍上層部のどうしようもなさとの対比の妙(^^;2014/07/26
汲平
3
小気味よいテンポの作品で、一気読みでした。数少ない敵役以外はみんな優秀なのに、ちょっとアウトローで格好良くて、「んなわけねぇだろぉ」とも思うのですが、でもやっぱり引き込まれてしまいました。2014/08/01