内容説明
「底なし谷を飛んだ時、下から押された気がしたんよ」―炭鉱町に暮らす子供たちのケンカ祭りを舞台にした「山すべり」、遊女たちの切なく痛快な恋路を描いた「おんなばしら」、悪霊力士との珍妙な相撲勝負「祓え相撲」など、六つの奇祭をめぐる不思議な物語。劇団☆新感線の座付作家である著者の初オリジナル短編集、待望の文庫化。
著者等紹介
中島かずき[ナカシマカズキ]
1959年、福岡県生まれ。1985年より座付作家として、劇団☆新感線に参加。『髑髏城の七人』『阿修羅城の瞳』など、物語性を重視したエンターテイメント時代活劇の脚本を数多く手がける。『アテルイ』で2002年朝日舞台芸術賞・秋元松代賞、第47回岸田國史戯曲賞受賞。演劇脚本以外にも、特撮物やアニメ脚本、漫画原作など幅広く活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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miroku
17
バラエティに富んでいるが、統一感に乏しい。好みの作品もいくつかあったし、面白いテーマの作品集だと思う。2013/10/13
ネムコ
17
友人が好きな「劇団☆新感線」の座付作家だというので興味を持ちました。表紙もキレイ。内容はというと、日本の色々な奇祭をモチーフにした短編集なのは確かですが、料理の仕方が純文学風あり、ドタバタナンセンスあり、SF風ありとバラエティに富んでいました。「山すべり」が好きかな。あと「おんなばしら」がビジュアル的に良かった。2013/08/20
胡蝶
11
タイトルと表紙に惹かれ購入。自分的には祭りを題材にっていうと、どうしても森見さんの宵山万華鏡的なのを想像してしまう訳ですが、、、そういった妖しさとはまた違いました。ちょっとしと不気味さ?のある祭りたちはあやかしとか幻想?とかとは違いリアルさを感じるもの達でした。トチノキ祭りはその中でもなんとも言えず、不気味ですね(((((゜゜;)リアルさが相まって怖買ったです苦笑2014/02/11
こうちゃん
10
短編集でそれぞれの話ごと面白かった。最初と最後の話が◎もうちょい深くお祭りを絡めて欲しかったが短編集じゃ致し方無しか…2014/02/20
異紅狐
8
さまざまなお祭りを題材にした短編集。 本当にあるお祭りもあるのかな?と思いながら読んでたら…最後に!!! すごい祭りが!! 少し不気味なのがまたいい!2013/08/28