内容説明
一番大事な存在だが、同時にやっかいなことも多い家族。普段は大して感謝もされず、思いやりも感じられず、そのくせこちらはけっこう気を遣う。どのくらい分かってくれているんだろうか。一体、自分にとって家族ってなんだろう。そんな問いへの答えが、読むうちにパッと目の前に現れる、大好評家族小説短編集。ずっと家族―八つの物語に八つの希望が待っている。家族シリーズ第5弾。
著者等紹介
森浩美[モリヒロミ]
放送作家を経て、1983年より作詞家。現在までの作品総数は700曲を超え、数多くのヒットナンバーを手がける。06年、初の短編小説集『家族の言い訳』を上梓。つづく家族小説短編集は、40万部を超すベストセラーシリーズとなる。2009年に刊行された初長編『夏を拾いに』は翌年の私立中学入試で最も多く国語問題に採用された小説として話題に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
180
怒涛の勢い?で読みまくってる森さんワールドです。『家族』シリーズの今作も期待値以上にしっかりとほっこり&涙腺ゆるゆるとさせてくれました。これだけ飽きもせず、立て続けに読めるのは、やはり作者さんの文章の読みやすさが何よりの売りだと思われます。マンネリ化せず、ありとあらゆる家族、人間のつながり、時にはペットにまでおよぶ絆の深さはココロにじんわりと響きます。頑張る人、頑張りすぎてる人、たまにはこういう作品をゆったりとしたキモチで手に取り、少しでもココロを休めてみるのはいかがでしょうか?そんな時も必要ですよね。2017/01/08
紫綺
64
単行本にて読了。ささやかな幸せを見いだせる一冊。2014/04/27
tengen
61
生まれたときから家族は家族。でも、それだけに甘えてはいけない。家族を"ずっと"つづけるには理解という努力が必要なのです。☆ダメなお父さんの話が多かった、それでも小さな救いを与えてくれるのが森浩美さん。☆彡父ちゃんとホットドッグ/ピンクのカーネーション/七夕生まれ/だめもと/裏窓の食卓/埋め合わせ/ぶかっこうなおにぎり/サンタ失格2016/03/17
カブ
48
家族小説短編集シリーズ、第5弾!?どの家にもあるような家族のちょっとしたドラマです。画像が目に浮かぶような身近な感じですが、ひとつひとつはその家にしかないエピソード。失ってみてはじめてわかること、成長して立場が変わってわかること、永遠にわからないことがあるんだな。2019/05/18
速読おやじ
29
色んな形の家族がある。自分自身も子供の頃から大人になり、夫や父親という立場が加わり、家族との関係が単純ではなくなってくる。そこに哀切な物語が添えられるのだろう。ひとつひとつの物語と自分自身を重ね合わせてみる。救いは、森さんの物語には最後に必ずと言っていいほど、ちょっとした希望を見させてくれる。現実の世界に引き戻されたとしても、そんな希望を持ち続けたいなと思う。なんだかしんみりとした感想になってしまったが、家族小説を読むといつもそういう風に考えてしまうのだ。2022/08/02
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