出版社内容情報
僕の先生は中学生! ひょんなことから大学のミス研に入った恐がりな僕は、家庭教師の生徒である隼人くんから古今東西のミステリー作品の講義を受けることに。出かけた先で遭遇する様々な「日常の謎」を2人で解決していくミステリー連作集。
内容説明
都会の猫は推理好き。田舎のネズミは…?―ひょんなことから大学の推理小説研究会に入ったこわがりな僕は、これまたひょんなことからミステリ大好きの先生と知り合う。そんな2人が、身のまわりにあるいろいろな「?」を解決すると同時に、古今東西のミステリ作品を紹介していく連作短編集。事件の真相に迫る名探偵は、あなたをミステリの世界に導く名案内人。巻末には仕掛けに満ちた素敵な「特別便」も収録。
著者等紹介
坂木司[サカキツカサ]
1969年東京都生まれ。2002年、『青空の卵』でデビュー。『仔羊の巣』『動物園の鳥』と続く「ひきこもり探偵」シリーズで人気を博す。日常に潜む謎を解くミステリから青春小説まで、多くの読者の注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 3件/全3件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
272
大学一年生の伊藤二葉は年が明けてもまだ十八歳だった。かなり遅生まれなのね。酒飲むくせに。2015/05/08
hiro
271
坂木さんの本8冊目。坂木作品いつもの日常の謎と主人公の成長譚の短編5編の連作短編集。できれば平穏無事に犯罪とは無縁の人生を送りたい田舎育ちの大学1年生伊藤二葉の‘僕’と、犯罪を見つけた以上、放っておけない東京育ちの中学1年生瀬川隼人の‘先生’という逆転コンビの設定がよくできていて、面白い作品だった。巻き込まれた事件を通して‘僕’が成長していくが、騙しの手口などは、読者も勉強になる。おまけの『特別便』でホリデーとホテルとの坂木作品のリンクも楽しめる。次の坂木作品は『大きな音が聞こえるか』を読もうと思う。2013/09/29
ダイ@2019.11.2~一時休止
261
二葉と隼人の事件簿その1。短編集。日常の謎系って感じで中でも逃げ水のいるプールがよかった。2014/10/13
寂しがり屋の狼さん
224
人が殺される小説は読めない怖がりな大学生と推理小説が好きな中学生の二人が、身のまわりにあるいろいろな『?』を解決していく。人が死なない、ほのぼのミステリー小説(笑)(◕ᴗ◕✿)物語のなかで古今東西のミステリ作品も紹介されてて面白いです。2023/05/21
SJW
204
主人公は田舎から出てきたばかりの大学一年生で18才の二葉。都会に恐怖を感じる怖がりで、常に最悪のケースを考えている。公園にいた彼に声をかけたのは、中学1年生で13才の隼人。隼人の家庭教師をすることになったが、二人の周りの不思議な日常ミステリーを隼人が先生となり問題を解決していく。構成が引きこもり探偵シリーズに似ており、鳥井を思い出させてくれた。家庭教師の教え子に色々と教えられるのはなんとも滑稽でホッとする。2019/08/02
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