内容説明
無口で無骨な刑事・武本と、名家出身でおしゃべりな年下の上司・潮崎。密造拳銃のルート解明に挑む二人が辿り着いたのは、5年前に起きた覚醒剤乱用防止推進員の拳銃自殺だった―。警察内外の敵を向こうに回し、背後に潜む巨悪にミスマッチコンビが執念の捜査で迫る。警察小説の新時代の幕開けを告げた傑作、待望の新装文庫化。
著者等紹介
日明恩[タチモリメグミ]
神奈川県生まれ。日本女子大学卒業。2002年『それでも、警官は微笑う』で第25回メフィスト賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kei@名古屋
34
意外に、ハードボイルド。警察もの好きにはそそるものではあるのですが、清水氏の桶川ストーカー殺人事件(ノンフィクション)を読んだ、後だけにやるせない。すごくやるせない。別にストーカーが出てくる作品ではないのですけどね。余談ですが、潮崎のミステリー好きは、この読書メーターのユーザーさんには親近感を感じる人もいるのでしょう。続編を追っていこう2014/07/14
ゆめ
33
日明さん 初読み。警察小説。 武本刑事と潮崎刑事のコンビはなかなかだったが 内容にあまりはまらず 長さが気になりだし 最後は次作のための終わらせ方で イマイチすっきり感が味わえなかった。2016/06/27
mayumi
28
無口で無骨な刑事・武本と、名家出身の年下の上司・潮崎のコンビ。密造拳銃のルートを追っていた二人はマトリの宮田と知り合い、5年前に起きた拳銃自殺に辿り着く…というストーリー。とにかく登場人物のキャラが立っている。武本の融通のきかない実直さもいいし、潮崎の刑事物マニアも面白い(七曲署とかリンカーン・ライムとか鮫島刑事とか出てきて笑ってしまう)。まあ犯人の計画が壮大すぎて、それは無理でしょとは思うんだけどね…。全体的には面白かった。続編も読みます。2022/11/06
roomy
26
初、日明恩(たちもり めぐみ)作品。主役のキャラに惚れたらはまる作品ですね。潮崎、これから予定通りに頑張ってくれるのでしょうか。武本はまっすぐで痛いくらいだった。続編も読みたいな。2013/07/17
米太郎
21
・分厚くて展開もゆっくりだが、ちぐはぐなナイスコンビな2人がどんどん好きになっていく。私は潮崎派。 事件の結果にはちょっと不完全燃焼。2023/12/04