内容説明
京都の老舗和菓子屋・風花堂が開いた七代目襲名祝いの茶会に悲鳴が起こった。茶室の壁に残された血色の三本指の跡と脅迫文。茶会では七代目の花嫁候補が三人、紹介されたばかり。その場に居合わせた京都府警・八坂圭一郎警部補と姪の芸妓・鈴森爽の捜査が始まる。ところが、事件は単なる嫌がらせではすまなかった。
著者等紹介
谷川涼太郎[タニガワリョウタロウ]
1936年、大阪府生まれ。近畿大学卒業、69年江戸川乱歩賞に応募。最終候補に4回残る。NHK、MBSなどで多くのテレビドラマの脚本を手がける。98年連合軍占領下の日本社会を震撼させた大事件をテーマに小説『謀略の鉄路』『毒殺』『転覆』を本名・金井貴一で広済堂出版より刊行。満を持して、本格旅情ミステリーに挑戦
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