内容説明
不況下の百貨店業界は熾烈な販売合戦を展開している。大和デパート外商部の三条達也もその末端で喘いでいるひとりだ。優良顧客を一軒一軒訪ねては営業成績をあげるために必死だった。43歳の彼は、商売に結びつく有閑女性との官能の享楽にバイアグラを常用し、社内評価の上昇のためには多少の不道徳には目をつむる。
著者等紹介
赤松光夫[アカマツミツオ]
1931年徳島県生まれ。京都大学文学部卒。雑誌編集のかたわら青春小説を書きつづける。1961年推理小説『虹の罠』を発表。翌年から作家業に専念。ユーモア官能小説、多彩なミステリーに定評がある
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