内容説明
頑固で陰険でひどい食道楽で回りの人間をイビリまくる―。そんな父を私が憎むのは当然だった。いや、私だけでなく妹も同居の叔母も悩んでいた。なのに後妻の愛子さんだけはどんな無理難題を言われても、辛抱強くにこにこと仕えているのが不思議だった。そしてクリスマスイヴに事件は起きた。さりげなく日常に潜む恐るべきサスペンス6編収録。「妻の女友達」は第42回日本推理作家協会賞受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆみじ
2
特に私が好きなのは、「転落」。偶然が重なった末の、主人公の転落ぶりが面白かった。最後の奥様のとどめ、最高でした。2009/04/08
kappa
1
「妻の女友達」が良かった。夫婦と言っても所詮他人同士、心の中までは読めない。夫が考える妻の姿と全く異なる妻の実像。熟年離婚する夫婦は案外そんなものなのかもしれないと感じた。 それはさておき、小池真理子はエレベーターの動作音を描写をする時、「ごとん、しゅるしゅる」という言葉を使うことが多いようだ。この部分は「墓地を見下ろす家」を思い出した。2013/04/28
はらやん
1
んー、後味の良くないコーヒーを飲んだ後の気分2013/04/24
miiiii
1
どれもぞくっとする怖さがある。2010/10/01
ソーナンス
0
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