内容説明
「おれは現役復帰を決めた」そう言った途端に象山の肉体は、倍近くふくれあがって見えた。それと同時に姫川の腹に向って太いものが疾ってくる。足だ。象山の太い足だ。ためらいのない、気持よすぎるぐらいの真っ直ぐな攻撃だ。姫川に戦慄が疾り抜けた…真の最強者を決定する異種格闘技戦目指し、北辰館空手の総帥・松尾象山が遂に動き出したのだ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽかちゅう49
8
今巻は松尾象山と堤城平がお気に入り♪プロレスラーの梶原と長田よ、プロレスを見に来たお客の前でガチ寄り勝負をし出すのはやめておくれ(^^;するなら道場で!…って思っちゃった(爆)試合ではエンターテインメントとしての盛り上げプリーズ!(笑)この作品には毎回UWF初期?の様な時代感を感じます。…ラストの松尾象山に惹かれて、次の巻へ!(^^)2017/09/15
あかつや
3
北辰館に一人乗り込んできた東洋プロレスの長田。彼は会社に辞表を叩きつけトーナメント参加を申し込みに来た。全てはプロレス最強を証明するために。プロレスとはなんぞや格闘技とはなんぞやってのは、今でこそ明確な線を引かれた感があるが、当時のファンにとっては重要だったもんな。その熱い気持ちがUWFを生んだわけだが、そういう熱が小説にも込められていると感じる。梶原vs長田の試合に徐々に引き込まれていく観客たち。リング上の選手の攻防に静かに息を呑み、拍手を送る。そういう観戦の姿勢がその頃はあり、今も少し残ってたりする。2023/03/20
史
3
戦う理由。2022/09/14
生活相談屋
3
面白い。バガボンドを空手に置き換えたような物語だな。永遠に読んでいられるわ。2019/04/15
靖
3
虎王ってなんだ? 4巻目にむかってすごい「引き」。2012/02/08