内容説明
「おれは現役復帰を決めた」そう言った途端に象山の肉体は、倍近くふくれあがって見えた。それと同時に姫川の腹に向って太いものが疾ってくる。足だ。象山の太い足だ。ためらいのない、気持よすぎるぐらいの真っ直ぐな攻撃だ。姫川に戦慄が疾り抜けた…真の最強者を決定する異種格闘技戦目指し、北辰館空手の総帥・松尾象山が遂に動き出したのだ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
對馬 正晃
6
ヒリヒリした格闘シーンの分量が少なめで、ちょっと回りくどい感じがしました。まぁ各々が戦う理由を見つける巻といったところでしょうか?それにしても、漢字20個で20行組のページを埋めるなんて、夢枕先生にしかできない芸当ですね。2025/08/28
あかつや
3
北辰館に一人乗り込んできた東洋プロレスの長田。彼は会社に辞表を叩きつけトーナメント参加を申し込みに来た。全てはプロレス最強を証明するために。プロレスとはなんぞや格闘技とはなんぞやってのは、今でこそ明確な線を引かれた感があるが、当時のファンにとっては重要だったもんな。その熱い気持ちがUWFを生んだわけだが、そういう熱が小説にも込められていると感じる。梶原vs長田の試合に徐々に引き込まれていく観客たち。リング上の選手の攻防に静かに息を呑み、拍手を送る。そういう観戦の姿勢がその頃はあり、今も少し残ってたりする。2023/03/20
史
3
戦う理由。2022/09/14
生活相談屋
3
面白い。バガボンドを空手に置き換えたような物語だな。永遠に読んでいられるわ。2019/04/15
靖
3
虎王ってなんだ? 4巻目にむかってすごい「引き」。2012/02/08