出版社内容情報
3年前に別れた恋人のことを、密かに想い続けている妙子。ある日行きつけの飲み屋でくだをまく、トラさんに出会う。やべえばあさんだ、関わってはいけない…と思いつつ男への未練だらけのお互いが、まるで同じなことに気がつき…。おしゃれ好きでエネルギッシュな老女〈トラさん〉ボーイッシュだけど中身は夢見る乙女な〈妙子〉誰にも言えない恋心をそっと抱きしめあう、年の差50歳のシスターフッド・ストーリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
s_s
4
帯に表記された「シスターフッド」という言葉。馴染みが無かったので、手持ちの辞書で簡単に意味を調べたのちに妙に納得した。「姉妹愛」、「姉妹の間柄」など女性同士の繋がりを指す言葉らしいが、シリーズ1巻目を読んだ後では、トラと妙子の関係を表すのにピッタリではないかと、思わず頷いてしまったほど。恋人に逃げられたふたりの女性、その年の差は50歳ほどであるが、その掛け合いの様子はまるで実の姉妹を見ているかのようでもある。最新刊まで手元にあるので、期待して読み進めたい。2024/11/29
うさやま
3
別れた男のことが忘れられない50歳差の2人の物語。自分の気持ちと重ね合わせて読んでしまう。別れた恋人のことをずっと考えてしまうってことをネガティブなことのように一方的に描かない丁寧さに救われる思いがした。出てくる男が軒並みクソなのもばったんらしくて頼もしい気持ちに2024/07/10
たけのこ
3
ばったん先生の新作です! 派手な恰好をするおばあさんと、別れた元カレのことを思い続ける女性。男への未練にあふれたふたりが意気投合する。 ばったん先生の作品にはタバコが良くできます。なんとなくこう「未練」の記号のような気がいたします。2024/05/28
うさぎや
3
失恋して、でも未練があって前に進めないふたりの女のお話。で、どこ行っちゃったのさトラさん……2024/05/18
カリ
1
新聞で紹介されてて、ド派手ばあちゃん✕長身クールなアラサーの友情という設定に惹かれて購入したのだけど、、、ちょっとしんどい!アラサーの妙子が可哀想すぎて…続きは気になるから、もうちょい頑張って2巻目を読むかどうか迷い中2025/07/08