出版社内容情報
「夜明けの図書館」の作者が描く保健師漫画!新人の三御一花(通称:サンゴ)は、行政保健師として、地域に在住する乳幼児から高齢者までを対象に、医療・健康に関する活動や社会福祉に関する活動を行う。サンゴの実地指導者・七海さやかは元ヤンキーらしいが、アドバイスはいつも的確だ。「誰ひとり取りこぼさない」が七海の口癖だ。そんな先輩に厳しく見守られながらサンゴは、子育てに不安を抱えるママ、メタボの独身男性などの問題に一緒に伴走し解決していく。サンゴの粘りと根性に大注目のお仕事漫画!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ムーミン2号
14
埜納タオさんは、前作の『夜明けの図書館』で図書館司書を主人公としていたが、今作はタイトル通り「保健師」さんが主人公。保健師さんにお世話になったことがほぼないので、その人たちがどういう仕事をされているのかを知らずにいたのだが、このマンガによって(全部ではないだろうけど)知ることができる。しかも、楽しく。新人のサンゴが主人公で、彼女の実地指導者は七海さんというちょっとキツめに見える女性。そのパイセンもいろいろと苦労していることを知ってサンゴも頑張ろうとする。人を思いやる仕事は大変! けどやりがいがありそう。2023/10/28
ふわりん
10
「夜明けの図書館」のファンだったのに終わってしまって残念に思ってたので、これを見つけて、やった!と喜んだ。司書から保健師に主人公が変わったけど、やっぱりちょっと突っ走り過ぎの前向き新人は同じ。一生懸命になり過ぎて利用者に不信感を与えたり、だけど誰にでも初めの一歩はあるもんで、同じことを繰り返さないように前進していけばいいんだよね。サンゴは今回いろんなケースに関わったけど対象者の環境によって対応をかえないといけないわけで、保健師さんの知識の量には敬意を表したい。そして相変わらずほんわかな絵に癒された。2024/06/25
NBかえる同盟
9
しまった、「夜明けの図書館」が、とっくの昔に完結していたのを知らなかった。で、同じ著者の新シリーズ。今回は、某市の新人保健師が成長していく様を描く話。しっかりと取材し、素敵な話に昇華させる著者なので、面白く読んだし、今後も楽しみ。2023/10/29
座敷童
8
目標を持って日々格闘するサンゴは輝いている。 だから多くの人がサンゴを支えようとしてくれている。 七海もその昔新人のころに随分と苦労したようなことを匂わせる部分がある。だからこそサンゴの可能性に希望を持っているのではないか。それが厳しく、でも温かい指導になっているのだろう。 試しにと思って読んだが、これは続編を読むべきだな。2024/02/29
ozoz
6
「誰ひとり取りこぼさない」が印象的な保健師さん。行政保健師という興味が薄い職種ながら、コロナで注目されたのが記憶に新しい。一話完結で、きれいに解決していくので、こんなに上手くいかないよなぁとモヤモヤしながらも、知るきっかけをもらえました。2023/12/29