出版社内容情報
最愛の妻が先立った。遺されたのは夫と、ふたりで営んだレトロな喫茶店――。つい本音が出てしまうと噂の「天国堂喫茶店」。サラリーマンの愚痴、マダム達の井戸端会議、老夫婦の痴話ケンカ…心に抱えるモヤモヤも、なぜかここなら吐き出せる。愛を思い出せば、死んだ妻の声も聴こえてくる――。酸いも甘いも愛おしい、大人のための青春ドラマ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ozoz
14
本音が出てしまう喫茶店。喫茶店は気取らないのがいいよね。ふわふわなミコトさんの、良き仕事っぷり。2023/07/16
ちいこ
14
本屋さんであらすじを読んで購入。不思議な設定だけど、大人のストーリーでした。でも、でも!ひとつ、40歳の娘が父親に対して「キモ」を連呼するシーンがあって、それはダメでした。違う言葉で表現してほしかった。2022/10/18
ゆるまる子
13
(2023年14冊目)夫婦で営んでいたレトロ喫茶店。最愛の妻が先立ち、残された夫がひとりで続けていくが、そこへ夫が心配な妻が天国からやってくる。設定はファンタジー、喫茶店にやってくるお客さんの悩みがリアル。娘も店の手伝いに現れたり、次巻も読みたい。(2022年/双葉社)2023/02/05
Nishiumi
9
近所の珈琲店で勧められて。そこに来ると思わず本音が出てしまう「天国堂喫茶店」を巡る、様々な人間模様。初っ端から亡くなってしまった喫茶店のマダムの視点で物語が進んでいく。登場人物にシニア世代が多いんだけど、恋愛事情や老々介護など、割と生々しい話が赤裸々に、しかし軽やかに描かれている。人間いくつになっても心持ちは変わらないんだなあ、としみじみ。内容とは対照的に、春風みたいに爽やかな読後感。2024/04/01
チサエ
7
KindleUnlimitedにて。ミコトちゃんかわいい。本音が溢れる喫茶店での日常。ほっこりと心があたたまるお話しばかりでよかったです。2023/03/29