わざわざ書くほどのことだ

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わざわざ書くほどのことだ

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  • サイズ 46判/ページ数 184p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784575320169
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

脱いだ服を雪の中に隠すなどしばしば奇抜な行動で周囲を驚かせる古生物学者の夫や、独特なヘアスタイルをした関根という名前の大事な兎、自宅を半焼させた経験を持つどこか抜けたところのある祖母……。身の回りにいる愉快な人々の姿を、印象的なエピソードとともに軽妙なタッチで描く抱腹絶倒のエッセイ!


【目次】

内容説明

日常をユーモア全開で綴る抱腹絶倒のエッセイ集!書くほどでもない人生に、わざわざ書きたい日々がある。時に奇怪な行動をとる古生物学者の夫、出不精で素っ気ない関根という名のうさぎ、家を半焼させた経験のある愛すべき祖母。note主催「創作大賞2024」受賞作!

目次

古生物学者の夫
初孫
関根と私
夫は斜め上をゆく
寿司おじん
くもん、いってたもん
白雪姫と普通の王子様
関根と同居
収集っち
事務員の幻想
祖父母宅半焼事件
不都合な記憶をなかったことにする天才
確固たるうさぎ
ごはんパズルのすゝめ
絶滅の春
葬式では泣け
大谷とオーロラ
言葉にうるさい
アモイズを救出せよ
あみだで選ばれし男
界隈外より
さらば、関根
正直者のえびサラダとココスのカリカリポテト
セーラー戦士が月にかわってしまった
性悪夫の夢
関根とその後
あの日あの時あのマッチングアプリで

著者等紹介

長瀬ほのか[ナガセホノカ]
1988年北海道生まれ。好物は牡蛎と日本酒。「古生物学者の夫」がnote主催の創作大賞2024年で双葉社賞エッセイ部門を受賞。受賞作を収録した本書にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

やすらぎ

159
noteの連載が初の書籍化された長瀬ほのかさんのエッセイは、三作が書き下ろし。日常的な内容でとても読みやすくて飽きも来ず、他者に対しての優しさを感じて心地よい読後感。長く会話をしていると疲れてくる人と楽しさが増していく人がいるけど、この方は後者。喉が渇いているときに潤いを与えてくれる、そんな人柄にも好感。夫がアンモナイトを研究している変わり者。でも研究者だからじゃなく夫自身が変わっているだけ。私も変わっているけど。愛が伝わる。ウサギの関根との同居生活も共感だらけで面白い。喜びも悲しみも、人生は素晴らしい。2025/10/30

keisuke

7
初めて読む作家、というか知らなかった作家。めちゃくちゃ面白かった。アンモナイトの研究をしている夫との日常を描いたエッセイ、では全く説明できてないんだが、ひとまずそう言うしかない。本人は自分の普通さ、そこまで際立って変でないパーソナリティが少し嫌だと言うが、十分変。そしてそんな日常が面白いし、感動すらさせられる。もっと他の作品あるなら読みたい。 2025/11/19

sunflower_yuni

5
おもしろい。 日常をこんなにおもしろく書ける長瀬さんがうらやましい。noteもフォローしていてよく読むけと、やっぱり長瀬さんの書く文章が好きだ。ご主人のキャラクターがこれまたおもしろくて、さらに人が良さそうなのがいい。長瀬さんのファンでもあるけど、ご主人のことも応援したい気持ちになった。2025/11/24

ポポロ

2
ネットで出会う著者のエッセイは軽くて爽やかで、いま一番面白い。強い個性も主張も技巧もなくわざわざ書くほどでもないことを絶妙な角度と温度で書き、それが作品になっていると思っていた。本を買い全篇を続けて読んだ。横書きで一篇ずつ読んでいたときには気づかなかった、著者のクセの強さが感じられ悪酔いした気分になった。オチを計算して、狙って組み立てて書いているなんて当たり前のことに気づいてしまった。期待していたものとちょっと違っていたが、エッセイは作者が思うがままに書いてこそで、勝手な期待をした私がおかしかったのだろう2025/11/20

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