出版社内容情報
書評誌として、現在も根強い人気を誇っている『本の雑誌』。その後、作家や映画監督として活躍する椎名誠、書評家・北上次郎名義でも知られる目黒考二の二人を中心に創刊された雑誌で、その創刊秘話は椎名誠『本の雑誌血風録』、目黒考二『本の雑誌風雲録』に詳しく描かれている。今回は、その二冊を底本に、関係者への取材をもとに『本の雑誌』創刊時を、こちらも読書界を震撼させた『どくヤン!』の作画担当であるカミムラ晋作が完全漫画化。70年代、もっとも出版と雑誌が熱かった時代が、ここにある!
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ミスランディア本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナミのママ
60
Web版で読んでいたが改めて紙で購入。現在(最近)の本の雑誌は知っているが初期の事は知らなかった。創刊のいきさつや、立ち上げに関わった人の経歴が面白い。大好きな読書を仕事に結びつけたそのパワー。勢いを形に変える。杓子定規な規則に縛られないゆるっとした時代がいい感じで楽しい。(目黒考ニイラスト入りサイン本)2023/05/24
kokada_jnet
56
椎名誠、目黒考二が出会ったころから描きはじめ、この巻の終わりで、ついに「本の雑誌」が創刊される。創刊にかかわった人物がいた双葉社から刊行されているのも、不思議な縁。どれくらいの長さの連載になるのだろう。沢野ひとしの奇人キャラがいい。木村弁護士は間接的にしか登場せず。2023/04/15
ぐうぐう
31
「本の雑誌」の社史である目黒考二『本の雑誌風雲録』と椎名誠『本の雑誌血風録』を原作とする『黒と誠』。この原作を青春熱血タッチでコミカライズするとは、一体どんな冗談なんだ?と訝しみながらの読書となったが、なんのなんの、これがめっぽうしっくりとくるのだから不思議。巻末のおまけマンガや「本の雑誌」12月号の『黒と誠』特集での関係者の証言からも好評が伝わってくるので、このタッチは成功だったわけだ。(つづく)2022/12/25
阿部義彦
26
早速本の雑誌12月号で知った、本の雑誌創刊秘話を漫画化したカミムラ晋作さんの「黒と誠」1巻を買ってきました。この巻は二人の出会いから、創刊号を製本して完成させるまでです。いやー熱いです、原作に忠実に書いてますね。国分寺書店がこんなとこで出てくるとは思いませんでした。まだ序盤でここから配本部隊の活躍が本筋になる訳で、楽しみに2巻を待ってます。夢物語を実現させて菊池寛賞まで貰うなんて思ってもないでしょうし、これからのしっちゃかめっちゃかの素人根性丸出しの当たって砕けろの青春を同時代人としても追体験するぜ!2022/12/05
ツキノ
21
【熱い!】2022年11月発行。「本の雑誌」誕生秘話。熱い!出版と雑誌も椎名誠も目黒孝二も、それぞれちがう方向での熱さが出会い、他の人たちと掛け合わさって…。おもしろかった。続きが楽しみ。2022/12/15