女性の死に方―解剖台から見えてくる「あなたの未来」

電子版価格
¥1,540
  • 電子版あり

女性の死に方―解剖台から見えてくる「あなたの未来」

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 46判/ページ数 221p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784575315189
  • NDC分類 498.94
  • Cコード C0095

出版社内容情報

現役の法医学者として、主に「異常な死に方」で亡くなった遺体と向き合う日々。近年、気になっているのが「女性の死」だという。高齢者層の増加に加え、伴侶との死別や離婚、未婚によってひとり暮らしの女性が増え、亡くなり方にも変化が予想される。現状、解剖に回ってくる遺体はおよそ7対3で男性が多いが、これから女性の比率が上がってくるのではないかと危惧している。さまざまな女性の解剖事例から見えてくるその未来とは。

内容説明

ひとりで生きている。ふたりで生きている。私はいつ、どのように、その日を迎えるのだろう。現役法医解剖医が向き合った「女性と23の死」

目次

第1章 ひとり暮らしの死
第2章 ふたり暮らしの死
第3章 家族の死
第4章 病気の死
第5章 自殺の死
第6章 女性と法医学

著者等紹介

西尾元[ニシオハジメ]
1962年、大阪府生まれ。兵庫医科大学法医学講座主任教授、法医解剖医。香川医科大学(現香川大学)医学部卒業後、同大学院、大阪医科大学法医学教室を経て、2009年より現職。兵庫県内の阪神間における6市1町の法医解剖を担当している。突然死に関する論文をはじめ、法医学の現場から臨床医学へのアプローチも行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

marumo

14
個人的に特に印象的だったのは2つ。 1つは「高齢女性の自殺」。法医学教室に運ばれてくる「異状死」とされたケースに限っては、男性はやや“無責任”な死の選択として自殺をするのに対して、女性は“自己責任”の取り方として自殺を選択しているんだなと感じました。 もう1つは「夫婦間の老老介護の末の無理心中」。夫が介護していた妻を殺して自分も死ぬというケースが増えているそう。 単純にひとりでその時を迎えるほうがラクなこともある。そんなことを考えさせられました。とても面白かったです!2019/12/21

メチコ

13
法医解剖医の視点。 23の「死に方」のケースから、女性の「生き方」を考察する。 「目は口ほどに…」ならぬ「死は口ほどに物を言う」である。 著者いわく、女性の社会進出や未婚の増加などの生き方の変化が、死に方にも大きな変化をもたらす予兆を感じているとのこと。 死から始まる世界観はどこか目新しくもあった。2023/01/28

みいやん

13
法医学教授が実体験を基にその背景にある問題に女性の生き方の変化をからませてエビソードと解説を書いたもの。わりとおもしろかった。2020/03/20

多津子

12
解剖に回されるのは割合で言えば男性が多いそうだ。だが女性が社会に進出するなかで、男性に多くみられた症例が女性にも増えてきたらしい。その他にも家族と同居しながらの孤独死や女性ならではの病気によるもの。突然死の中に遺伝的な要因があれば、残された家族は予防できるかもしれないと探る。様々な症例をみることで生き方を考える助力になれば、とうことらしい。女性の方が法医学に親しみやすい、法医学の知識から新鮮な肉や魚の見分け方なども興味深かった。2021/07/03

shiman

11
タイトルはなにですが女性限定ではなく多め、法医学事例をサクッと読めます。男性の変死や事件性のあるものを求める方には全然物足りないです。なのでスルメ的とはいえるかも。2024/10/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/14973552
  • ご注意事項

最近チェックした商品