池田勇人 ニッポンを創った男

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池田勇人 ニッポンを創った男

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  • サイズ B6判/ページ数 224p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784575312683
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C0076

出版社内容情報



鈴木文矢[スズキ フミヤ]
著・文・その他

内容説明

池田勇人が第58代内閣総理大臣に就任したのは、1960年(昭和35年)のことだ。以後、2回の衆院解散と4度の内閣改造を経て、1575日の間、池田は日本の首相と自民党総裁の座に君臨した。池田が日本を指揮したこの4年半は、高度経済成長の第2期にあたる。まだ、沖縄返還(1972年)も実現しておらず、同時に前任の岸信介首相の60年安保闘争の“疲弊”が日本国内に充満していた時期だった。すでに高度経済成長は興っていたが、日本人の多くはそれが“頭打ち”になると感じており、現に中小企業の倒産が目立ち始め、経営苦から自殺する企業家も少なくなかった。そうした状況下で首相に就任した池田に課せられた使命は2つあった。1つは、陰りの見えていた経済発展を持続させること。もう1つは、閉塞した空気を打ち破り、日本国民に“明るい未来”の希望を抱かせることだった。

目次

第1章 広島の悪童大蔵省に殴り込む
第2章 異端の大蔵官僚吉田学校に入学す
第3章 大蔵大臣・池田勇人“赤鬼”ドッジと格闘す
第4章 朝鮮戦争とサンフランシスコ講和会議
第5章 自由民主党誕生
第6章 「宏池会」の結成
第7章 「所得倍増」を夢見た宰相
特別インタビュー(第9代宏池会会長 岸田文雄外務大臣;漫画『所得倍増伝説 疾風の勇人』作者 大和田秀樹さん)

著者等紹介

鈴木文矢[スズキフミヤ]
昭和37年生まれ。横浜国立大学卒。中学校教諭、出版社勤務を経てフリー。週刊誌、月刊誌等に政治、経済、官僚制度を中心に原稿を執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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白河清風

9
「ニッポンを創った」は褒め過ぎと思うが、池田 の前任の岸は強引すぎた。自民党の議員だけで安保条約案を抜き打ち、強行採決で成立させた。国会周辺はデモ隊で溢れかえり、アイゼンハワー大統領の来日も中止となるほどだった。次の内閣総理大臣の池田は、明るい性格で所得倍増計画を国民に訴え、達成に導き、また、内閣の基本姿勢として数の力に頼るのではなく、「寛容と忍耐」を唱え、国民の大きな支持を得た。池田は日本の未来に対し党議員と大きく議論を繰り広げたが変化の激しい現代において、今の自民党議員は十分な議論ができているのか?2021/02/19

山田

2
大蔵官僚(赤切符の税務畑)を経て終戦後まもなく政界入りすると,吉田茂の右腕として頭角を顕し,吉田内閣の外交(ドッジライン)・安全保障・経済政策に深く関与した。佐藤栄作と並ぶ「吉田学校」の筆頭格である。保守合同後は自民党の宏池会の領袖として一派をなし,1960年に首相に就任した。19世紀生まれの最後の首相。所得倍増計画を打ち出し,日本の高度経済成長の進展に最も大きな役割を果たした。豪快で泥臭く猪突猛進。2020/04/30

としき

1
池田勇人の「所得倍増計画」田中角栄の「日本列島改造論」敗戦国を世界経済№2まで押し上げた辣腕総理大臣。先の衆議院選挙で大勝した安倍政権も長期安定政権を構築しようとしているが、なぜか閉塞感が強く、今後の生活になかなか夢を抱けないのが現状ではないだろうか?池田・田中時代も増税に次ぐ増税で国民は疲弊していたと思う、しかしこの先には明るい未来が待っているという希望が国民を支えたのではないだろうか?池田が結成した宏池会とは(心にゆとりも持つ)意味とのこと。国民にゆとりある生活を是非、安倍さんにも目指してもらいたい。2017/11/22

Hiroki Shimizu

0
好きな政治家の一人なので迷わず読んだ。 吉田茂は戦後日本の基本体制を整えた。 池田勇人は強い日本経済の土台を作り、高度経済成長期のきっかけを作った。師弟関係の2人は絶対戦後日本に求められた政治家だったと思う。今の停滞する日本に必要なのは武骨で言ったことは必ず実行し、その上実現できる池田勇人みたいな政治家だ。一刻も早く現れてほしい。2017/10/19

Kazuhiro Sato

0
池田勇人の所得倍増計画と田中角栄の日本改造論により今の日本が形作られていると思う。自民党の派閥の系譜がわかっておもしろかった。2019/10/05

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