出版社内容情報
井川楊枝[イガワ ヨウジ]
著・文・その他
内容説明
「騙された」と言う人。「出たかった」と言う人。黒でも白でもない、まだら色の本音―岐路に立つ欲望ビジネスの行方。激震!AV業界最前線ルポ。
目次
第1章 出演強要問題という爆弾
第2章 混乱する業界
第3章 ハダカ側の論理
第4章 夢見るAV志願者たち
第5章 売れない時代
第6章 移り気な欲望
第7章 同人AVと海外無修正配信
第8章 悩める制作者たち
第9章 男優たちのつぶやき
第10章 AV再生の未来像
著者等紹介
井川楊枝[イガワヨウジ]
1976年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。大学在籍中に舟橋聖一顕彰青年文学賞受賞。都内で映像と出版、タレントマネジメントの会社を経営。ライターとして、暴走族やチーマーなどの不良少年、暴力団、裏仕事、AVや風俗、都市伝説などのアンダーグラウンドな分野を中心に執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fwhd8325
19
私の世代では、どうしてもアンダーグランドな印象が強い世界ですが、AVという言葉が、普通に登場し、語られる時代になったんですね。ちょっと後ろ暗いくらいが、こうした文化は存在感があるのだと思います。人権問題の観点では、認められませんが、どこかで強引な取引があるのも、表に出てくるとわかっているけれど複雑です。アニメほどではないにせよ、海外でも評価の高い日本のAVです。文化として育って欲しいと思います。2016/12/13
n75
4
最近よくある業界内の内情についての話だが、発端となるのは出演教養問題。ヤフーのニュースで見た時に違和感を覚えてはいたが、その実際のところが書かれている。ニュースになったのはごく一部の人が声を発したのに人権団体がのっかったんだろうと思っていた。それによって業界がどのように影響、ダメージを受けているか、余波が及んでいるかなど、シビアなことが書かれている。団体を悪者にしているわけではなく、被害者が一部いることを認めながらも、自ら進んで出演しても身を翻されれば勝ち目が無い立場である葛藤など赤裸々に語られている。2017/01/18
Yasuhiro
2
図書館本2024/05/19
みぃ
2
★★★☆☆ いろいろな世界がある。。。2017/07/19
なをみん
1
Kindle Unlimited より。比較的イマドキののAV業界の日陰の部分を描いた話。表の世界のそもそも論を振りかざされると男性ユーザーとしては胸が痛い指摘もあるけれど、グレーの世界を白黒はっきりさせていこうとする時代なのは仕方がないのだろうけれど、政治的に単純に塗りつぶされないためにも、こうやってできるかぎり陰影を丁寧に言葉にしていくことは必要だと思う。表現とリアリティの間で「プロレスのようなものかもしれない」という喩えは大いに腑に落ちた。2023/08/15