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出版社内容情報
サイプレス上野[サイプレスウエノ]
著・文・その他
内容説明
HIPHOPは、単なる音楽ジャンルじゃない。『楽しく生きるための考え方』だ!!!本気の売命行為を繰り返し、日本語ラップという神輿を担ぎ、時に担がれ、今、シーンのど真ん中に立ったラッパー、サイプレス上野。横浜のハズレ、陸の孤島、最寄り駅無しの団地群の一室で生まれた「オリジナルスタイル」のすべて。心を真っ裸で全てを綴った、ヒップホップからの「学び」と「その実践」がつまった半生記!このノートに詰まっているもの、それこそが『日本のヒップホップ』!ヒップホップはチャラい人や、いかつい人や、貧乏な人だけのものでもない。決して特別なもんじゃない。父親が公務員で、日本中にあるような郊外に住み、地元の中堅私大に通った俺にだって、というか、日本にローカライズされたヒップホップの思想は、俺が体現している…!と、日本語ラップ夜間中学、永遠の在校生サイプレス上野が書き連ねた、ヒップホップと自身の因果関係!さあ、このノートを手に取り、まわりの仲間とマイクをとれ!
目次
ドリームランドの街で暮らす
HIPHOPミーツ俺
TITLE‐Bで初めての“パケ”
「さんピンCAMP」と「大LB夏まつり」
真心込めて歌った応援歌には何をしたって勝てませんわ!
学校生活よりも「柵の外側」へ
「俺がサ上、奴が口吉ドリームハイツの面汚し」
シーンの主流から遠く離れた場所で
ドリームランドの閉園
『ヨコハマジョーカー』発売と「建設的」〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gachi_folk
5
ヒップホップとは無縁で登場人物の9割がた知らない。それでも興味深く読めたのは、よくある“サブカルくそ野郎”“サブカルくそ○ッチ”へ向けたサブカル本ではなく、誰もが持つ「アングラ」の肯定、もしくはそこへ足を踏み入れようとする読者の背中をポンッと押してくれる良質な作りになっているからかも。「空手バカ一代」「プロレススーパースター列伝」に通ずるものがあり、ヒップホップへの愛がこれでもかっ!てぐらいに溢れている。そこが気持ちが良い。それにしてもこんなに本文と脚注を行ったり来たりしながら読んだのは久しぶりだな(笑)2016/12/13
バボイヨシヤ
2
横浜の端っこで育まれたヒップホップストーリー、一気に読んだ。「果たしてヒップホップとは何ぞや?」というお題へのヒントが散りばめられている。乱暴な解釈で言らせてもらえれば、人々の数だけ、その人なりのこだわりのヒップホップ美学を抱えているのではないか。今、この第三次日本語ヒップホップムーヴメントのタイミングで出版されたことに意味深さを感じた。2016/12/01
Ichiro Toda
1
ヒップホップという音楽は,固定概念の塊であると思う.こうでなくてはならないとか,これはヒップホップではないとか,その文化をどれほど楽しんでいようとも,邪魔が入りやすい.それが自由だったはずの音楽を規定してしまっているのだ.この本は,そういった葛藤と戦い,そして若干飲まれながらも,ヒップホップとともに行きていこうという一人のラッパーのバイオグラフィーである.フリースタイルの台頭により,よりスタイル・ウォーズと化したヒップホップだが,その中で自分の立ち位置を探ろうとしているかわかり面白かった.2019/08/11
僕素朴
1
夫の本棚から。面白かった!バトルの勝ち負けの安易なわかりやすさではない高みを目指すことを、肩ひじ張らずに、格好よく、でも格好つけすぎずに教えてくれる。「あんたもボムする?」ってお母さんも格好いい!高校で応援団部長をしたのがMCにつながっている。でも応援部に限らず何でもラッパーは糧にできるんだってド正論。歌の上手い下手を超越する瞬間、数値化しきれない面白味。ラジオとダンジョン出て電車で一杯飲んでから個室ビデオで着エロ見ながらリリック書いてた、そのときの曲はリリースしてないけどって話もいい。知識があったほう→2019/05/27
caniTSUYO
1
サイプレス上野が如何にしてヒップホップ者になり、ヒップホップから/によって学んできたかを記した雑記。まずサ上が育ったドリームという団地-遊園地ドリームランドが併設-の荒廃が団地に住む若者のストリートカルチャーを育むとか面白すぎる!あとサ上の客観的な視点が素晴らしい。 またヒップホップに愛されてないことを自覚しつつも、シーンの浮き沈みを冷静に読んだ上で如何にヒップホップ的(ジャンルに妄信的にならず)に生きていくかを真摯に考えている! 何より楽しむために考え/知識をため/行動し続ける彼の姿勢には禿同過ぎる! 2018/10/28
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