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出版社内容情報
白石 雅彦[シライシ マサヒコ]
著・文・その他
内容説明
放送開始50年!なぜ名作は生まれたのか?定説に挑む決定的ドキュメンタリー。綿密な取材で歴史的事実に限界まで迫る!!
目次
第1部 テレビ映画の勃興と幻の企画『WoO』(胎動―テレビ映画の時代へ;円谷英二と特技研究所;金城哲夫―東京生まれの沖縄人 ほか)
第2部 『UNBALANCE』と『ウルトラQ』の間に(TBSの映画部と事前制作;『UNBALANCE』始動す!;梶田組始動す ほか)
第3部 大怪獣日本を蹂躙す(沖縄から来た男;ペギラとバルンガ―異形の距離感;強化されるスタッフ ほか)
著者等紹介
白石雅彦[シライシマサヒコ]
1961年秋田県生まれ。映画研究家、脚本家、映画監督。大仁田厚の電流爆破デスマッチのスタッフでもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
71
効果音の次に墨流しのようなタイトルロールに続いて石坂浩二のナレーションそして音楽。いまだにファンが多いウルトラQという番組の構想から出来上がるまでが関係者の証言や資料に基づいてまとめられている。リアルタイムで観ていたのでとても印象深い。ビデオなどなかった時代、番組を見逃したらあとは再放送を待つだけという切羽詰まった状況だからよく覚えているのかもしれない。現在テレビでおなじみの戦隊ものもベースはこの番組だと思う。みっちりと書かれていて読みごたえはあった。すこし残念なのは写真がほとんどないことだ。2016/03/25
Bugsy Malone
55
幻の同時企画「WoO」の消滅、「UNBALANCE」から「ウルトラQ」という怪獣路線への転向、そして放送開始までを、数少ない資料や証言を元に徹底的な取材を行いその事実に迫る。制作局、スポンサー、脚本家、監督、特技監督、そして東宝などそれぞれの思惑が交錯し二転三転しながらもこの記念すべき番組が出来上がっていく様子を、所々に関係者の証言、脚本の準備稿などを挟みながら明かしていく所は、完成している事が判っていても緊迫感を感じる程。今後著者は「マン」「セブン」のドキュメントも加え三部作にするという。楽しみです。2016/01/31
つちのこ
44
1966年に放送された『ウルトラQ』を当時小学生だった私はリアルタイムで見た。記念すべき第一話『ゴメスを倒せ!』の視聴率はなんと32.2%。白黒だったが、オープニングテーマ曲や石坂浩二のナレーションも斬新で、怪獣をテレビで毎週見ることができるという嬉しさで心が躍った。本書は番組の企画段階から制作秘話を織り交ぜて、マニアックすぎるほどの熱意で取材している。幼稚園児だった著者はいまだに映像が焼き付いているというから、当時の少年たちを熱狂させたのもうなずける。ガラモンやカネゴン、M1号…昭和の世界が愛おしい。2023/08/12
竹園和明
35
あらゆる怪獣もの・怪奇ものの母体が『ウルトラQ』。名作「あけてくれ」「1/8計画」など社会問題をテーマにした作品も多く、そのイズムは後のウルトラシリーズへ継承されて行く。金城哲夫ら優れた脚本家による各話は完成度が高く、それを30分枠の中でまとめていた事が凄い。本作はQ誕生の経緯や裏話も満載だが、最大の功績は怪獣というものを世に投入したという一点に尽きる。ガラモン、ペギラ、ラゴン…。昔遊びしかなかった時代に怪獣という道筋を敷いた功績は計り知れない。初めてのものを創り出す混沌と熱意が、充分伝わる作品だった。2018/03/07
yamatoshiuruhashi
15
特撮テレビ番組のエポックを画した「ウルトラQ」の構想から放映に至る詳細な検証。しかし番組が映像史上に占める意味合いから必然的に映画がテレビに映像娯楽の主の場を明け渡す過程証言となっている。その変遷を日本特撮界の核とも言える円谷プロを中心に描いた一冊。「ウルトラQ」は全編撮影終了後に放映れたとは知らなかった。初放映は65年1月2日。元旦に両親が初めて親子4人の温泉旅行に連れて行ってくれたのだが、山間の温泉地ではNHKしか映らず、放送を見たくて一泊で切り上げて帰ってきた。がっかりした亡母の顔が忘れられない。2016/02/04
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