内容説明
数々の伝説から「悪の独裁者」というイメージを作り上げられている姿が本物なのかどうか、その実像に迫るため具体的に一つ一つの球界重大事件を検証。『週刊大衆』誌上での連載に、最新情報を加筆した。
目次
第1章 渡邉恒雄と松井秀喜―松井巨人軍監督就任までの壮大舞台裏
第2章 渡邉恒雄と落合博満―「星野と落合」2人の外様起用構想
第3章 渡邉恒雄と長嶋茂雄―変わることのない固く強い絆
第4章 渡邉恒雄と王貞治―福岡から東京へ巨人軍監督への極秘復帰交渉
第5章 渡邉恒雄と桑田・清原―庇護と反抗KKコンビの明暗
第6章 渡邉恒雄と“清武の乱”―「独裁者へのたったひとりの反乱」の結末
第7章 渡邉恒雄と江川卓―球界を揺るがした「空白の一日」事件
第8章 渡邉恒雄とプロ野球選手会―2004年球界再編騒動と2013年統一球問題
第9章 渡邉恒雄とプロ野球の未来―父と仰ぐ永遠の目標・務台光雄と新社屋完成
著者等紹介
江尻良文[エジリヨシフミ]
1949年、神奈川県横浜市生まれ。早稲田大学法学部中退。東京スポーツ、サンケイスポーツ、夕刊フジと、プロ野球黄金期から長らく記者として取材を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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金吾
22
ナベツネさんに対するイメージは権力を握った茶坊主です。著者はかなりナベツネさんを崇拝していますが、読み終わっても当初のイメージは変わりませんでした。書いている話が我田引水に思えたからなのかなと感じました。2023/05/31
澤水月
10
「悪名は無名に勝る」。巨人番、長嶋番してた記者を礼賛派に変えてしまうナベツネ…記者の心を髄まで知ってるからこそのリップサービスなんだろうけれど珍しい視点の本ではある。ただ清武英利氏をかなり一方的に悪者視しているあたりはツネ術中み。終盤は野球(巨人)に興味がなくツネを中心に知りたい者には少々脱線に感じられる。ツネ氏の底知れぬ計算と人心掌握、情報構築と発信力はよくわかる。ONの聖人君子じゃない一面も面白い2019/02/12
スプリント
7
ナベツネの影響力は大きくその行動力や言動はプロ野球の発展に寄与していると思うのですが。。。 その視線の先にはプロ野球ファンはいないんですよね。 本書を読んで改めて実感しました。2017/09/23
西澤 隆
5
「ナベツネはNPBのことを考えてる思慮深くひとの話も聞く人だよ」という本。他と協調をはかるよりは必要な場面で独断即決するほうが話しははやいし、そうしなければ決められないこともある。だからこういうタイプのひとは大いにこうやってその分賞賛とその裏返しの罵倒も全身で引き請けてやっていけばいい。ただ彼が気配りを見せたりその発信力で回りをコントロールしての「やりたいこと」は結局「巨人が栄えればNPBは安泰。巨人に寄生するヤツは巨人に服従しろ」というもの。だったら僕は彼にはさっさと退場してほしいとあらためて思うのだ。2017/11/07
ヤエガシ
4
やっぱり、主筆はただ者ではない。2014/08/07
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