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内容説明
韓国随一の筆力を持つ彩色水墨画家、鄭錫鎬が挑む華麗で荘厳な大自然と野生の描写。極寒の大森林で繰り広げられる美しき白虎と巨大な羆との壮絶な格闘!従来の劇画を超えた最上級の動物格闘コミック!!
著者等紹介
鄭錫鎬[ジョンソクホ]
1967年生まれ。大韓民国美術大展入選3回。大韓民国東洋美術大展優秀賞および特選。2014年韓国郵逓局年賀状図案に馬の水墨画が採用(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りー
29
水墨画で描かれた漫画ということで興味を持って手に取った。画の大胆さ、緻密さ共に素晴らしく、画力という意味ではなかなかに見ごたえのあるものだったけれど、擬音は翻訳しない方が良かったのでは…。虎が走り去る音が「スタスタ」はどうなんだ!そもそも擬音は無くても良い気がしないでもない。漫画表現を取り入れるための擬音だというのなら、もっと他の部分も漫画チックにしてしまってもよかったかもしれない。とはいえお値段も割と手頃だし、総じて満足のゆく出来だった。2014/04/13
秋津
3
現代作家の描いた水墨画を漫画の形態に落とし込んだ作品。絵自体も緻密で素晴らしいですが、コマ割りを用いることでその動静がはっきりと表われ、それがシンプルなストーリーと合っていてよい感じ。作中、主人公の虎が岩から降りてくる絵が軽やかな感じで特に好きです。擬音・擬態がうっとおしい気もしますが、絵と漫画を分けるために意図的に使っているのかなと。2014/03/16
ビッチュウ
1
画の密度はさすが本職といった具合で迫力があり、シンプルなストーリーと相まって非常に良い。台詞はなく画だけでも大変魅せられるのだが、「ガッ」「ゴオ」といった擬音語や擬態語等が翻訳の日本語で描かれているのが少々残念だった。完全に好みの範疇なのだが、(もちろん筆文字で雰囲気は合わせてあるが)作者の母国文字をその使う方が良かったと思う。作者の慣れ親しんだ文字の演出の方がより画に馴染むのではないかと思う。それか『ゴン』のようなオノマトペも無くしてしまうのはどうだろうか。とにかく、新しい試みに、次作品が楽しみです。2014/03/01
籠り虚院蝉
0
水墨画で漫画の体裁をとるという試みのもと刊行された本作。他の方が述べているとおり擬音の存在が少々野暮な部分もあるけれど、それを差し引いても、圧倒的な画力に裏付けられた野生動物の躍動感や自然の雄大さ、純朴さを前にして気にならない。今や絶滅危惧種に指定されている白いシベリア虎を主人公に展開される自然や食糧争奪の厳しさは、水墨という繊細な筆使いが要求される技法において格別な配慮が必要だったのではないかと思われる。それを漫画という読みやすいかたちに落とし込むのも、また非常に難儀しただろう。ぜひ宝物にしたい。2015/10/28
龍國竣/リュウゴク
0
韓国の画家によるマンガ作品。水墨画を描き連ねて物語を構成している。少女マンガにあるようなコマからはみ出したスタイル画に似たものを多用している。視線誘導がきちんとしていて読みやすい。それに見開きの絵の迫力が加わって、絵の匠による仕事といった印象を受ける。2014/04/01
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