内容説明
聴衆をコンサート会場へと誘う、美しくもはかない一枚の紙…。日本のクラシック音楽シーンに彩りを添えた「名脇役」が織り成す、濃厚な世界へようこそ。
目次
第1章 歴史編―あの日あの時あの場所で(1959カレル・アンチェル&ラディスラフ・スロバーク指揮 チェコフィルハーモニック交響楽団;1967サンソン・フランソワ・ピアノ独奏会;1968オイゲン・ヨッフム&ベルナルト・ハイティンク指揮 アムステルダム・コンセルトヘボウ交響楽団 ほか)
第2章 人物編―君に逢えなかったら(イーヴォ・ポゴレリッチ;マウリツィオ・ポリーニ;アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ ほか)
第3章 チラシからの誘惑―読んで読んで、読まれて読んで(イギリス室内管弦楽団(2001)
ワールド・オーケストラ・シリーズ(1998)
東京都交響楽団(1994) ほか)
著者等紹介
鈴木淳史[スズキアツフミ]
1970年山形県寒河江市生まれ。「私批評」を標傍しつつ、売文業を営む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ybhkr
2
クラシックというよりチラシ文化そのものを楽しむ感じ。今日、東京交響楽団の311チャリティーコンサートに行ってきてチラシをもらい、この本でクラシック独特の楽しみ方を学びながら見てみようかと思ったが、著者が言うように日本はチラシ文化なので、スポーツ、演劇、美術館、博物館、どこに行ってもちらしをもらってしまうのです。タイトル的にはちょっと期待はずれ感があったけれど、チラシと日本の歴史を振り返る材料として、クラシックにだけにフォーカスした点はよかった。散漫な印象にならずに大きな出来事など振り返れた。2017/03/11
ことよん
0
チラシから、過去のコンサートや演奏家、指揮者を知ったり、更には、時代を思い出させられて、面白かったです。オウムの事件、9.11、など、まだついこの間のような気持ちでいましたが、随分、時間が過ぎていますね。2016/01/11
shushu
0
自分が実際リアルタイムでもらっている光藍社や武蔵野文化事業団がやはり一番おもしろいw。開催会場で今はない厚生年金会館や取り壊しの決まったらしい普門館、最近名前を見ない虎ノ門ホール、が感慨深い。2015/05/02