内容説明
崩壊する医療の「安全神話」。つのる病院不信、医者不信。患者、被害者の立場にたって問題解決にメスを入れる医療ノンフィクション。
目次
第1章 医療ミスが起きたとき―そのとき、病院は、家族は…?(都立広尾病院の点滴誤注入ミス;他の病院でもあった事故を隠そうとする動き;杏林大学病院の割りばし片見逃し事故)
第2章 日本の救急医療は大丈夫か―救急医療現場で不安を感じる患者たち(隼三ちゃんの診察は本当に適切だったのか;子供の命を奪う小児救急医療の危機;欧米に後れを取る日本の救急医療)
第3章 医療事故の処分処罰は甘すぎる?―責任追及の曖昧さに納得できない(警察が素早く対応した「割りばし」事故;その他の医療事故に対する警察の動き;医療ミスを刑事事件にすることへの抵抗感 ほか)
第4章 医療事故調査会の調査報告と現在―医療事故防止に取り組む医師たち、その一方で同じミスが繰り返される(発足5年の医療事故調査会;連鎖する医療事故は氷山の一角)