ぼくらが夕闇を埋めた場所

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ぼくらが夕闇を埋めた場所

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  • サイズ 46判/ページ数 264p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784575249200
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

この町で過ごす最後の日、ぼくはクラスメイトの星野さんに〈水なし沼〉へ呼び出された。「穴を掘ってほしいの」彼女はそう言うけれど、どうして穴で、なんでぼくなのか。「わたしが東くんを今日ここに呼び出した理由」をめぐり、ぼくと星野さんの“ゲーム”が始まる。(「ぼくらが夕闇を埋めた場所」)出会いと別れの切なさ、そして鮮やかな謎解きが交錯する青春ミステリ連作集。第79回日本推理作家協会賞短編部門受賞した表題作、本格ミステリ作家クラブ編『本格王2026』選出の「カフェオレ色の恋をした」を含む全四編を収録。


【目次】

内容説明

穴を掘ってほしいの。この町で過ごす最後の日、星野さんはぼくにそう言った。「わたしが東くんを今日ここに呼び出した理由を当てられたら、東くんの勝ち」どうして穴で、なぜぼくなのか。そして、彼女の本当の目的は―。夕闇の迫る〈水なし沼〉で、二人だけのゲームが始まる。―「ぼくらが夕闇を埋めた場所」。第79回日本推理作家協会賞[短編部門]受賞作、『本格王2026』選出作を含む全4編。

著者等紹介

松樹凛[マツキリン]
1990年生まれ。慶應義塾大学卒業。2020年〈飛ぶ教室〉第五一回作品募集(光村図書出版)に佳作入選。21年に「『ペンを取ってくれませんか?』」で第八回日経「星新一賞」(日本経済新聞社)優秀賞、同年「射手座の香る夏(「夜の果て、凪の世界」を改題)」で第一二回創元SF短編賞(東京創元社)を受賞し、24年に同作を表題作とした短編集でデビュー。26年「ぼくらが夕闇を埋めた場所」で第七九回日本推理作家協会賞短編部門を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ほたる

9
表題作で強烈な一撃を喰らってから続いていく短編集。切なくも、儚くも、得も言われぬ感情のまま読み進め、そのまま読み終える。なんと言えばよいのだろうか。想いは巡るが、届かないものは謎として残り、やがて掘り返されぬままずっと埋められてしまうのかもしれない。「カフェオレ色の恋をした」が好き。見えているものが異なることから生み出される謎が良かった。2026/09/19

okapon

6
全体的にクオリティの高い連作短編集。表題作はあまりにもあまりにもな感じの女の子が出てきて、読んでるこちらがむずむずした。評判通りの出来で、散りばめられた描写に一本の線が見えた瞬間はとても気持ちよかった。よく出来た短編ほど全体が計算されミステリ的に処理されるきらいがあり、特にラストの短編とかもその感触があったが、まあ十分には楽しめた。安定しない語りは少年少女たちの狭い世界や浅い思慮を描くのにとても向いているなとは思う。また作品が出るなら気になる作家。4.02026/09/30

オムニバスおむすび

6
面白い! 「青春」を対象化し、揺るがし得ない過去とその上で演じられる現在の相克において、現在側が過剰に力を持つ不均衡の奇妙さを暴くような話が多かった。「快刀乱麻を断つドパねぇ!」という話ではないが、鋭さが光る。推協賞受賞の表題作も連作短編集として再配置されたことで、単品の見栄えからは遠いところで意味が立ち上がっており、非常に巧い。まだ十全に理解できていないので、そのうち読み返したい。 暗さが全体に漂ってるので、爽やかな青春ミステリを期待して読むものではないが、それはそれとして非常に面白い一冊でした。2026/09/23

Ninja

4
短編ながら、互いに関係性がある連作なんだと思いながら読むも、タネ明かしされても「?」が残ってしまいました。読解力が足りないのかな。2026/10/03

おうさま

4
初松樹作品 「穴を掘ってほしい」人がほとんど立ち入らない釣り堀跡地での、二人の中学生の会話から始まる物語 掘り進めながら展開される謎解き(?)に、ドキドキしながら読み進め、一気に読了。 各エピソードのどんでん返しに驚かされた2026/09/29

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