ぬすびと

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  • サイズ 46判/ページ数 200p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784575248746
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

かつて喫茶店で働いていた鳴海は、菓子メーカーの創業一家・南雲家から子守役として雇われる。そこで出会ったのは、気難しい少年の栄輝と、美しい年上の奥様・彌栄子だった。次第に心を通わせていく三人だったが、ある出来事をきっかけに、彌栄子から「二度と会わない」と鳴海は突き放され、関係が途絶えてしまう。
それから二十年。大人になった栄輝から、ある日突然「母がそちらに行っていませんか」と電話が掛かってきて……。

きっと、ページをめくるたび、あなたは力を取り戻していく。
傷も時間も刻んだ体で、どこまでも自由に踊り出すための物語。


【目次】

内容説明

かつて喫茶店で働いていた鳴海は、菓子メーカーの創業一家・南雲家から子守役として雇われる。そこで出会ったのは、気難しい少年の栄輝と、美しい年上の奥様・彌栄子だった。次第に心を通わせていく三人だったが、ある出来事をきっかけに、彌栄子から「二度と会わない」と鳴海は突き放され、関係が途絶えてしまう。それから二十年。大人になった栄輝から、ある日突然「母がそちらに行っていませんか」と電話が掛かってきて…。傷も時間も刻んだ体でどこまでも自由に踊り出すための物語。

著者等紹介

寺地はるな[テラチハルナ]
1977年、佐賀県生まれ。2014年『ビオレタ』で第4回ポプラ社小説新人賞を受賞しデビュー。20年『夜が暗いとはかぎらない』が咲くやこの花賞文芸その他部門を受賞。21年『水を縫う』が第9回河合隼雄物語賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

162
住む世界が違う・・育った環境が違う・・個性とか誰かと比べた社会の中で・・「みんな違ってみんな良い」頭に浮かんだそんな言葉が薄っぺらく感じるのは、私の心が醜くく貧しいからか?違うからどうした。だからといって共鳴出来ないことはない。だってここの二人は、ここの主要キャストたちは、辿り着いて今を生きているではないか。自分たち自身がその気になりさえすれば・・とは言え今作の寺地さん、それぞれの生きにくさを見事に描いて、ページ数よりズシリと重かった。私は家政婦の三枝さんやセーヌ川のマスオの立ち位置にいるのだろうなぁ。2026/04/14

hiace9000

155
訳ありな人生を歩んできた、年齢も境遇もバラバラな二人の女性、鳴海と彌栄子。彼女たちを軸に描かれる今作は、一癖ある登場人物たちに彩られながらも、不思議と誰もが「自分の物語」として共感できる普遍性を持っている。これは、深く傷ついた彼女たちが再び前を向く「生き直し」の成長譚。 物語を引っ張るのは、寺地作品らしい軽快なテンポ。しかしその根底には、言葉で心に寄り添い、心を作り上げていくことへの強い信頼が流れている。不器用な優しさに救われ、言葉の持つ力をもう一度信じ、生き直しの力をくれる寺地流シスターフッド小説。2026/06/26

tetsubun1000mg

120
20年前に喫茶店でバイトしてカツカツの生活をしていた鳴海が、子供の世話を紹介されたことから始まる。 正義感が強くてがらっぱちな鳴海だが、5歳で親も幼稚園も手に負えない栄輝をなぜかうまく手なずけてしまう。 栄輝だけでなく箱入り娘だった奥さんも鳴海の助けもあって世間に対して目を拡げていく。 タイトルの「ぬすびと」が誤解を招くのだが文字通りの意味ではなくなり、20年ぶりに再会する過程とそれからが心に残るストーリーでした。 登場人物も少ないし、けっして大作ではないが寺地はるなさんらしい良作でした。 2026/07/17

ちょろこ

108
再会、再生の一冊。久々の寺地作品。断絶していた20年前の出会いと関係が再び動き出していく物語はやっぱり寺地さんらしいふわっとさりげなく心包む世界観。主人公の鳴海と、彌栄子と栄輝親子との出会い方、子守りと社長夫人という立場の垣根を自由に行き来し関係を結んでいく姿がとても良かった。鳴海が彌栄子さんの手を取り、新しい世界へと導くようで。とある事件に壊された大切な時間。時を経て人の見えなかった部分に触れた時こそ、真の関係が結ばれ行く尊さを感じる。「ぬすびと」というタイトルもいい。最後は柔らかく心に落ちてきた感じ。2026/07/20

タックン

101
読み友さんの感想を読んで気になって、寺地さん初読み。始めは?ってなったけど、先が気になってなぜか一気読み。25歳でなぐも製菓の社長宅のベビーシッターに雇われた鳴海と社長夫人・彌栄子とその息子・英輝との出会いと20年後の再会と再生の物語。(ぬすびと)って題名に注目して読んでたけど、真珠や墓泥棒は表向きで鳴海が2人の心を盗んじゃって2人を変えていったってとこが本論かな。 鳴海の夫の暖と英輝の恋人の麗菜さんがほんといい人でよかった。鳴海と彌栄子のダンスシーンが微笑ましい。 癒されたいいお話でした。2026/07/26

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