出版社内容情報
大手デベロッパーのエリート社員だった浜地は、とある事情から閑職に追いやられて自己都合退職し、どうにか中堅ゼネコンの契約社員となる。だが、そこで任されたのは、ショッピングモール建設工事現場の安全衛生管理責任者。……俺、未経験なのに!? 浜地の教育担当となった松本は、度を超えた厳しさで安全指導をする男。……バカ真面目すぎる。だが、浜地はやがて知ることになる。松本の行動に隠された本当の目的を――。ユーモア+苦み+スリルを混合してミキシング! 唯一無二の読後感が待ち受ける工事現場ノベル、堂々完工!
【目次】
内容説明
大手デベロッパーのエリート社員だった浜地は、とある事情から閑職に追いやられて自己都合退職し、どうにか中堅ゼネコンの契約社員となる。そこで任されたのは、なぜかショッピングモール建設工事現場の安全衛生管理責任者。…俺、未経験なのに!?浜地の教育担当となった松本は、度を超えた厳しさで安全指導をする男。…バカ真面目すぎる。だが、浜地はやがて知ることになる。松本の行動に隠された本当の目的を―。
著者等紹介
石田夏穂[イシダカホ]
1991年埼玉県生まれ。2021年「我が友、スミス」が第45回すばる文学賞佳作となりデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
94
まさか自分が工事現場で働くなんて。大手企業を辞めたことを家族に言えず途中のトイレで着替えて職場に向かう主人公浜地。安全管理の仕事をすることになるが教育担当の松本は度を超えた安全ルールの徹底を強いる男だったー。工事現場を舞台にしたお仕事小説。緻密な描写、まるで工事現場にいるよう。松本の安全に対する徹底ぶりはユーモアを誘うがその裏にあった事情にやり切れなさを感じる。石田夏穂さん、やっぱり面白い。 2025/12/16
ネギっ子gen
81
【目ぼしい企業に履歴書を送りつづけたが、ことごとくがなしのつぶてだった。】重大事故の“引責”で屈辱的な辞令を受けた大手デベロッパーの積算部長・浜地は、憤然と職を辞し“新天地”を求めるも、そこで大苦戦。「転職エージェント」に頼って、中堅ゼネコンの契約社員となり、建設工事現場の安全衛生責任者に――。ディテールに注目。ヨイか、ヨシ!<浜地も実際に失敗を重ねてみてわかったが、新卒からずっと同じ会社にいたオッサン、それもそこそこ偉くなっちゃったオッサンの身柄などはどこも引き取ってくれないのだ>と。これが現実で……⇒2025/12/14
ケンイチミズバ
71
CMは転職を煽っているかも。私も若い頃に考えなくもなかったけど。以前、東京ソナタという映画を見た。リストラされたことを家族に言えない、今はショッピングモールの清掃員の父親役が香川照之さん。作品の彼は、大手ゼネコン本社積算部から今は工事現場。スーツで家を出てトイレでワークマンに変身。安全靴・ヘルメット・ハーネス、そして安全違反を知らせるホイッスル。私も労働安全衛生管理士国家資格を持ってます。安全管理をあまりうるさく言うと作業が中断され工期が伸びる。設計も作業もやり直しで工事損失が増える。それでも安全第一!?2025/12/16
ゆみねこ
70
大手デベロッパーで積算ひとすじに働いてきた浜地は、とある出来事をキッカケに会社をやめた。再就職に苦戦しようやく中堅ゼネコンの契約社員になるが、そこで任されたのはショッピングモール建設現場の安全管理。教育担当の松本は度を超えた厳しさで現場を混乱させる。松本の行動の真の目的、浜地の家庭の事情。軽く読めるが中々深い内容で面白く読了。2025年読み納めの1冊、石田夏穂さん初読み。2025/12/31
えんちゃん
59
超大手デベロッパー社員から中小ゼネコン派遣社員へ。ホワイトからブルーへ華麗ではない転職をとげた東大卒・浜地のお仕事小説。建築界隈に無知だったので、ハコが出来上がるまでのリアルな現場事情を知ることが出来て勉強になった。安全の鬼・松本の「本音」には、共感するひとも多いのでは。石田さんにしてはユーモアは少なめだけど、浜地の次男の大学受験とか義母との会話にふつふつと面白みを感じた。誰でも出来る仕事は恥ずかしい?人に誇れる仕事って?そもそも働くことってなに?浜地の目からウロコは落ちたと信じたい。ヨシ!2025/12/31
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