出版社内容情報
全盲の依頼人
聞こえない証人
失語症の少女
前代未聞の裁判で
超絶どんでん返しがドカン!
『同姓同名』『逆転正義』驚天動地のトリックを連発する著者の衝撃ミステリー!
後天的な障害を抱える人々の支援をするNPO『天使の箱庭』の施設長が殺された。殺人の容疑者は全盲の入所者・美波優月。だが美波は、深夜に施設長に呼び出されて襲われたが殺してはいない、と主張している。弁護依頼を受けた刑事弁護人の竜ヶ崎恭介は絶対不利な状況のなか、真相解明のために奔走する。検察側証人は耳が聞こえず、弁護側からは喋れない少女が出廷。竜ヶ崎は無罪判決を勝ち取れるのか。法廷に待ち受ける奇跡の結末は!?
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
akiᵕ̈
19
障害者施設の施設長が殺され、容疑者としてその場にいた全盲の入所者が捕まるも、無実を主張し続ける。深夜に呼び出され何故そこに行ったのか。ここから周囲の人たちの証言と、弁護側、検察側との凄まじい真実への追究が始まるが、中々無実にもっていくまでの真相が見えてこず、どう王手を指すのか読む手が止まらない。耳が聞こえない、喋れない人たちの証言も見ものであり、病気や障害が必ずしも目に見えるものばかりではないという投げかけも含めつつ、弁護側と検察側との駆け引きも見所で、真相は著者らしい仕掛けで、読み応え充分な一冊でした。2025/11/18
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