出版社内容情報
このスマホを絶対に見てはいけない――。
文庫より小さい「スマホ本」でまったく新しい恐怖体験?
大学生の一色和馬は「就職に有利になる」と聞いて「やばいバイト」に手を出す。
これで稼げれば彼女との同棲もうまくいく……
そんな気軽さで始めたバイトだったが、あれ、どういうことだ?
自分のスマホに、不可解な「何か」が起きている。
黒い服の女は誰?
体中に目がある怪物?
都市伝説「ドウメキの街」ってなんだ!?
えっ、あれ、死体が!?
医療ミステリーのヒットメーカーによるモキュメンタリー・ホラー『閲覧厳禁 猟奇殺人犯の精神鑑定報告書』(9月18発売)と対をなす、まったく新しい恐怖体験!
文庫サイズより小さい「スマホ本」ホラー?
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
264
知念 実希人は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。 著者の新企画、「スマホ本」ホラー、実際にこんなシチュエーションに陥ったら、怖いでしょうね。 本書と対になる著者初のモキュメンタリー・ホラー『閲覧厳禁 猟奇殺人犯の精神鑑定報告書』(9月18日発売)も読む予定です。 https://www.futabasha.co.jp/book/978457524833300000002025/08/18
イアン
161
★★★★★★★☆☆☆スマホ風の装丁が斬新な知念実希人の新感覚ホラー。大学生の和馬は、サークルOBの八重樫から〝ドウメキの街〟という都市伝説に関する調査依頼を受ける。調査を進めるうちに彼自身にも不穏な影がちらつき始め――。見開きの右半分がスマホ画面、左半分が本文となっており、あたかもスマホ片手に調査を進める主人公になりきったような没入感が味わえる。文量は短編1編程度と短めだが、しっかりとオチも用意されており読書初心者にも勧めやすい。作中に登場するQRコードを読み取ると――いや、ここで明かすのは止めておこう。2025/09/27
Kanonlicht
140
スマホっぽい判型で、各右ページにスマホ画面、左ページに文章という構成のホラー作品。個人的にはもう少し文章のボリュームを増やして、ストーリーに深みを持たせてもよかったと思うけど、この飛び道具的な企画を実現した心意気は買いたい。巻末に続編が紹介されていて、そちらが本編ならこれはプロローグ的な位置づけなのかもしれない。2025/08/25
ヒロ
98
閲覧厳禁よりもこっちを先に読めば良かった…読み終わってそう思いました。この作品もやっぱり怖い、そしてスマホサイズでサクサク読めてあっという間に凄く衝撃を受ける感じで良かったです。ラストとかホント怖くて、信号待ってる時は道路に近すぎないようにしようって思いました。2025/10/13
itica
90
スマホ型book。これは新しい。誰かのスマホを覗いている感覚だ。内容は正体不明の何かに取りつかれてゆく、怖いけれどありふれたホラーだった。しかし最後まで読むと、ミスリードされていたことに気づく。あれ?となって二度読みしてしまったよ。今回、騒動の発端になった人物が「閲覧厳禁」の主要人物なのかな。そちらも楽しみだ。 2025/10/10