あじろ

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あじろ

  • 赤松 利市【著】
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  • 双葉社(2024/05発売)
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  • サイズ 46判/ページ数 328p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784575247428
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

新橋の立ち呑み居酒屋「あじろ」の常連でマドンナだった真由美が、突然失踪してまう。心配した常連客と店主が彼女を捜し始めると、その美貌と笑顔からは計り知れない邪悪な一面が見えてくる。偽りの職業、パパ活斡旋、恐喝……常連の和歌子は彼女の本性を知って逡巡するのだが、真由美は殺されていたことがわかり、あじろに不穏な空気が漂いだした。犯人は常連客の誰かなのか。平和で楽しいはずの酒場の人間関係に何があったのか。大藪春彦賞作家の鬼才が描く、人情と愛情の居酒屋サスペンス!

内容説明

立ち飲み屋のマドンナ、その正体は悪女だった。人情酒場の闇堕ちミステリー。新橋の老舗酒場の「あじろ」。常連客にも店主にも愛された清廉な美女が殺されて―。職業偽装、パパ活斡旋、深夜の奇行…彼女は嘘をいくつ重ねたのか?

著者等紹介

赤松利市[アカマツリイチ]
1956年香川県生まれ。2018年「藻屑蟹」で第1回大藪春彦新人賞を受賞しデビュー。20年『犬』で第22回大藪春彦賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

166
赤松 利市、4作目です。著者の新境地でしょうか、人情酒場社会派ミステリでした。「あじろ」がある設定の新橋は、私の勤務先から近いのですが、猥雑な繁華街なので、なるべく近寄らないようにしています(笑) https://www.futabasha.co.jp/book/978457524742800000002024/06/28

いつでも母さん

152
久し振りに赤松さんを読んだ。常連客との濃い?会話が目の前で展開されている空気感。他人のことは分らないを地で行く本作。立ち飲み屋「あじろ」が舞台だが、私は常連客にはなれないなぁ(汗)昔々、馴染みの居酒屋があって・・若かったしちょっとだけ可愛げがあった私と、あの頃の常連さんたちを懐かしく思い出しちゃった。2024/06/24

しんたろー

120
久々の赤松さんは「人情酒場の闇堕ちミステリー」という帯に惹かれて....う~ん、正直言って、赤松さんに求めているのはこの手の作品ではない。主人公・和歌子の一人称で語られるストーリーは読み易いが、和歌子自身が大して描かれていないので感情移入できない。境界知能やパパ活など今日的な話題も盛り込んでいるが、あまり響かない。毒をウリにして数々の快作&怪作を産んだ著者なら、終盤サラッと済ませている事件の経過を禍々しく描けたと思うのだが....。人情ものとしてもミステリとしても中途半端に終わってしまった感が強くて残念!2024/07/10

ぶち

93
読友さんのレビューを拝見して、赤松利市さんの新作が出たことを知り、手に取りました。人間の醜さを突き付けてくる著者の作品にはいつも衝撃を受けていましたが、『純子』のあまりにも純粋な言動についていけず、以降赤松作品から遠ざかっていました。 今回の作品は、新橋と浅草の町を舞台に、殺人犯捜し、人情、美味しそうな食べ物やお店、風俗店、境界知能児童の社会問題などなど、あまりにも多くのものが盛り込まれているためか、内容にいつもの深みがないと思いました。2024/08/04

nonpono

59
赤松さんの新作。新橋の居酒屋が舞台。むかし、年上の男と付き合っていたとき、一杯飲み屋のカウンターによく呼ばれたな。周りは名前とだいたいの職業を知っている常連ばかり。深入りもせずただカウンターで飲むコミニティーに。本書を読んだらそんな世界が懐かしくなった。ある居酒屋の常連客の女が姿を消した。だんだん不審に思うマスター夫妻や他の常連客。彼女を調べ始めると出てくる別の顔。全てを調べ上げることが正義なんだろうか。遂には死体が。パパ活、境界性知能、承認欲求、言葉が勝手に踊り出す、踊り狂う。心はいずこにか、あるのか。2024/07/27

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