好きです、死んでください

中村 あき【著】

双葉社（2023/09発売）

• サイズ 46判／ページ数 352p／高さ 19cm
• 商品コード 9784575246728
• NDC分類 913.6
• Cコード C0093

出版社内容情報

無人島のコテージに滞在する男女の恋模様を放送する、恋愛リアリティーショー「クローズド・カップル」の撮影が始まった。
俳優、小説家、グラビアアイドルなど、様々な業種から集められた出演者は交流を深めていくが、撮影期間中に出演者である人気女優・松浦花火が死体となって見つかった。事件現場の部屋は密室状態で、本土と隔絶された島にいたのは出演者とスタッフをあわせて八人のみ。一体誰がどうやって殺したのか？　そして彼女の死は、新たな惨劇を生み出して――。

恐るべき事件の〈真犯人〉は誰なのか？　
衝撃のラストが待ち受ける孤島ミステリ！

内容説明

無人島のコテージに滞在する男女の恋模様を放送する、恋愛リアリティーショー「クローズド・カップル」の撮影が始まった。俳優、小説家、グラビアアイドルなど、様々な業種から集められた出演者は交流を深めていくが、撮影期間中に出演者である人気女優・松浦花火が死体となって見つかった。事件現場の部屋は密室状態で、本土と隔絶された島にいたのは出演者とスタッフをあわせて八人のみ。一体誰がどうやって殺したのか？そして彼女の死は、新たな惨劇を生み出して―。恐るべき事件の“真犯人”は誰なのか？衝撃のラストが待つ孤島ミステリ！

著者等紹介

中村あき［ナカムラアキ］
１９９０年生まれ。２０１３年『ロジック・ロック・フェスティバル―Ｌｏｇｉｃ　Ｌｏｃｋ　Ｆｅｓｔｉｖａｌ　探偵殺しのパラドックス』で第８回星海社ＦＩＣＴＩＯＮＳ新人賞を受賞し、デビュー。『チェス喫茶フィアンケットの迷局集』で第３回双葉文庫ルーキー大賞を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[夢追人００９]

十年間で本書が５冊目という寡作の女流ミステリー作家・中村あきさんの実力が開花した素晴らしい傑作です。無人島に集められた俳優、女優、グラビアアイドル、ミステリ作家らの男女３人ずつの６人が台本なしのぶっつけ本番で挑む恋愛リアリティーショー「クローズド・カップル」。出演者に加えてプロデューサーら裏方３人を含む合計９人が絶海の孤島で現実の連続殺人事件に遭遇するクローズドサークル本格ミステリー。やがて発電設備を破壊され孤立する中で、陰キャとネットで叩かれる地味男のミステリ作家・栞が密室殺人を含む難攻不落の謎に挑む！

2023/09/30

[麦ちゃんの下僕]

恋愛リアリティーショー✕孤島のクローズドサークル！文章は結構軽めですが、“密室”や“首切り”など本格ミステリーファンも満足の内容ですし、実際の社会問題を取り入れて読者に訴えかけている点も評価できますね。犯人の目星は付けやすいと思いますが…犯人特定のロジックにはきっと感心させられるはず！ただ個人的には、キャラ造形や事件の内容・動機の物語など、何となく全体的に「金田一少年」っぽさを感じましたね(笑)…きっと作者も世代的に影響を受けているんじゃないかなぁ～と。

2024/01/25

[cinos]

孤島での疑似恋愛ショーからの連続殺人事件。クローズドサークル×密室×連続殺人×衝撃の結末となると読むしかないでしょう。表紙とタイトルに惑わされないで、これは本格ミステリの傑作です。

2023/10/14

[オフィーリア]

恋愛リアリティショーの収録中に人気女優が死体で発見され、クローズドサークルと化した孤島で巻き起こる連続殺人。まさかこの表紙とタイトルで密室や首無死体やクローズドサークルが乱れ飛ぶ本格ミステリになるとは…帯がなければ絶対気付かないでしょう。やや軽めながらもしっかりとしたロジックのミステリーを堪能しつつ、そこに現れた真相には考えさせられました。まさに現代ならではのホワイダニット。気軽に誰とでも交流出来る現代は便利な一方で、使い方を誤れば知らぬ内に『真犯人』になっているかもしれない、そう気を引き締めました。

2023/11/15

[雪紫]

「めちゃくちゃ声に出来ない・・・！」孤島の恋愛リアリティーショーで、密室を皮切りに起こる連続殺人。犯人あのひとかなー。と思いながら、栞くんは渚子さんの方が相性良くない？とか我妻くんの一途な恋が癒やしとか思いながら読んでた。甘かった。犯人証明後の展開に思わず言葉が出なくなり、そしてそれを知ったみんなともどもやりきれなくなる。だからこそ、この事件だったのだ。被害者の描写読み返すとな・・・さらにやりきれない。

2023/11/01