出版社内容情報
大切な人へ、あなたが最後に贈りたいものはなんですか? 依頼人の託された遺品を届ける「天国宅配便」の配達人が贈る心温まる感動の物語、待望の続編。
内容説明
もう会えないあなたに、伝えたいことがある―。生前に託された依頼人の遺品配送を行う「天国宅配便」。あなたの人生が愛おしくなる新たな4つの物語。
著者等紹介
柊サナカ[ヒイラギサナカ]
1974年、香川県生まれ。日本語教師として7年間の海外勤務を経て、2013年「このミステリーがすごい!」大賞の隠し玉として『婚活島戦記』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
110
シリーズ第2弾でしたが、全体的にちょっと薄味傾向だったかなと。前作の流れはしっかりと継承されてはいるものの、天国からの宅配便のパンチの強さ、インパクトはちょっと物足りなく思えなくもないかなと。カメラの話と園芸の話はココロにグッときましたが、他の話は自分的にはあまりひきこまれませんでした。この流れだときっと次作もあるんだろうなと。登場人物、皆が結果してそれほど印象的ではなかったのがやっぱり一番残念でした。サラサラと読むにはちょうどいい作品かと思います。いい話なコトは間違いないので、キモチが穏やかになれます。2023/04/26
ma-bo
86
もう会えないあなたへ伝えたい事がある。大切な人へ、あなたが最後に贈りたいものはなんですか?依頼人の託された遺品を届ける「天国宅配便」第2弾。第3弾を先に読了済みだけど、独立した短編なので問題はなし。2025/01/24
J D
83
シリーズものの第二作品目。安定の優しさ溢れる作品でした。先日読んだ「サンショウウオの四十九日」との落差が大きくて読み始めは作品に入り込めなかった。最終章の「わたしの七人の魔女」好きだな。優しさに気づくには時間がかかる。若ければ若いほど。そんなことを思わせる作品でした。残りは、第三作品だな。時間置いてから読もう。心を温めたい方にオススメします。2025/02/09
chimako
80
シリーズ2冊目。ハッピーエンドばかりじゃない。が、どのお話も良い終わり方。死に行く人からの預かりものを届ける天国宅配便の配達員七星さんの佇まいがとても良い。押し付けがましさはないが簡単には引かない確固たる信念が宿る制服姿。カッコいい。その七星さんが届ける遺品にまつわる物語。途中ちょっとまどろっこしいと思う場面もあるけれど、温かくしっとりと、優しい人になれそうな気になる。自分は死んだ後に届けたいものは何もない。元気なうちに自分で処分したり分けたりしたいと思っている。七星さんには会いたいけれど、残念ながらね。2024/03/15
Ikutan
78
ご依頼人の遺品をしかるべき方のところへお渡しする天国宅配便。配達人は、受取人が拒絶しても、粘り強く説得する七星さん。第2弾の今回は、四つのお話。転売人の元に届けられたカメラをめぐるお話。海外から依頼を受けた判読できない手紙に込められた思い。植物を愛する名家の子息と女性造園庭師の物語。そして最後は、七人の魔女から贈られた、孫の大きな夢の誕生日のプレゼント。どのお話も贈る人たちの思いやエピソードにほっこり心が温まる。ヒスイカズラ調べてみたよ。実物みてみたいな。七星さんの『おひさま満腹教』っていいね。続編希望。2023/05/06