出版社内容情報
大学四年生の萌子は、怪しい人材派遣会社『キマイラ』の就職説明会から戻ってこない同級生が心配になり淡路島に様子を見に行く。だが、何故か賞金首となってしまい、ヤクザに追われるハメに。IQ170の天才女子大生はこのピンチを突破できるのか。大好評の「デッドエンド」シーズン5、萌子とヤクザと警察の三つ巴の闘いが始まる!
内容説明
逃亡中で四面楚歌の女ヒットマン+IQ172の天才就活女子大生。コンビを組まなきゃ、ジ・エンド!?二人はどうして追われることになったのか。ヤクザを殲滅して淡路島を脱出せよ!
著者等紹介
柴田哲孝[シバタテツタカ]
1957年東京都生まれ。日本大学芸術学部写真学科中退。フリーのカメラマンから作家に転身。2006年『下山事件 最後の証言』で、第五九回日本推理作家協会賞(評論その他の部門)と第二四回日本冒険小説協会大賞(実録賞)を受賞。07年『TENGU』で第九回大藪春彦賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
135
はっ、何故だ。これはシリーズ最新作第5弾!4弾目はどうした?私(汗)まっいいか。とにかく死ぬ。沢山死ぬ。おぼろげに思い出す人物相関図だが、萌子は警察庁に入るのか?ってことはまだまだ続くってことだ。グミジャとイザナギがこのまま逃げ切れますようにとだけ願った次第。2022/12/05
しんたろー
125
田臥シリーズ第5弾は淡路島を舞台に、萌子、グミジャ、田伏、笠原、その他のレギュラー陣で視点を変え展開するサスペンス…今まで通り、次から次にアクシデントが起こって、続きが気になる流れでサクサクと楽しめた。少し残念だったのは本来は主役である田臥&萌子が受け身の役回りだった事…それでも新登場のイザナギが補って、得意のアクションシーンを盛り上げている。事件の黒幕たちとの決着は「次巻を乞う御期待」なのだと受け止めた。お気に入りのアサルも成長しているし、萌子の行く末が示唆されているので色々と想像しながら次を待ちたい♬2023/01/08
タイ子
96
今作は誰が主役でもなく誰もが主役になりながら展開。舞台は淡路島。北の工作員グミジャが請け負った警備会社社長の殺し、島だけに即検問が敷かれ逃げ場なし。一方、連絡不能になった友人たちを探しに島にやってきた笠原萌子。殺人犯と間違われた萌子はグミジャに助けられそこから始まる2人のヤクザからの逃避行。娘を心配する父親・笠原と慈海和尚の不良オヤジたちも淡路島に。公安の田臥、室井も集結。オールキャストだからこそ面白いが、人物像が前作より薄くなったのは否めないかな。友情、絆、愛が沁みるハードボイルド作品。最高に面白い!2023/01/15
モルク
91
田臥シリーズ、と言っても田臥、アサルそして高IQの笠原の出番は少なめ。経済学者T氏を顧問とする人材派遣会社P社を連想させるキマイラ社と極道のギャザー警備が組んで仕切る淡路島を舞台に、笠原の娘萌子はキマイラ社に行ったまま音信不通となった友人康介を捜しに行くが…白いバイクの女として追われるグミジャと間違われそして彼らと合流する。今度は萌子を捜しにいく笠原と康介の父慈海も加わり役者が勢揃い。グミジャと新登場のイザナギのかっこよさが際立つ。萌子はむしろ鬱陶しい。続編があるなら是非この二人の再登場を願う。2023/10/06
ゆみねこ
77
IQ172の天才・笠原萌子は就活セミナーに行ったまま連絡が取れなくなった南條を追い淡路島へ。逃亡中の女ヒットマン・グミジャと会い、ヤクザに追い回される。とにかく人が殺される。笠原と南條の父親たち、本庁公安の田臥たちも淡路島に集結。あまり深読みせずストーリーだけを楽しむための1冊。イザナギとグミジャ、穏やかで幸せに暮らしてくれたら良いな。2022/12/22