出版社内容情報
『TikTok』で薦めた作品が続々重版!
話題の小説紹介クリエイター・けんごが手がけた初の小説は、花をモチーフにした恋愛小説。
「始業式」「散り桜」「夕立ち」「花火」「落ち葉」「コスモス」「雪景色」「ユキヤナギ」の8編を収録
内容説明
出会い、失恋、両想い、別れ―わたしのそばには、いつも花があった。四季折々の恋模様を鮮烈に描いたあまりに切ない物語。高校生の遙は通学の電車で、気の立った白猫に遭遇した。戸惑う彼女を助けたのは男子高校生。毎朝、同じ電車で見かける彼を振り向かせようと、遙が取った行動とは―。(「始業式」)。同じく高校生の冬紗は、入学前から長い入院生活を送っている。ある日、主治医に告げられた過酷な現実。涙に暮れた彼女に、かつての入院仲間だった春人は声をかける。(「散り桜」)。ほか、「夕立ち」「花火」「落ち葉」「コスモス」「雪景色」「ユキヤナギ」の全8編を収録した、2つのストーリーで紡がれる恋愛小説。
著者等紹介
けんご[ケンゴ]
小説紹介クリエイター。スマホアプリ「TikTok」などのSNSで、わずか30秒ほどで小説の読みどころを紹介する動画を次々に投稿。作品の的確な説明と魅力的なアピールに、SNS世代の10~20代から絶大な支持を得ている。『ワカレ花』が小説デビュー作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うっちー
60
中高生向きの恋愛小説でした2022/06/06
misa*
51
若者向けだろう、恋愛モノ作品だったけれど、真っ直ぐな想いってのを久々に感じられて清々しくもあった。切なくて悲しいのに、ホッコリもしちゃうような。軽めだからスラスラいけちゃう。2022/06/06
♡
37
「あの春の日、君に話しかけて本当によかった。自分がすごく不幸だと思っていたけれど、そんなことなかった。わたしは幸せ者だ。これからの人生、どんなことが待っているかはわからない。」印象に残っている一文です。人と人との出会いは、その時々に会うべくして会う偶然のようで必然性を強く感じます。各章の展開と繋がりがスムーズでサクサク読むことができ、2時間程度で一気読み!まさに、四季折々の恋模様を鮮烈に描いたあまりに切ない物語です。2022/07/24
b☆h
35
初の献本。連作短編になるのだろうか。視点が変わり、どう収まるのか分からないまま読み進めた。純粋に人を想うこと。人の為にしてあげたい、頑張ろうと思える真っ直ぐな気持ちを思い出させてくれた物語だった。SNSが浸透しつつある現在において、関係は希薄になりがちだけど、それでも普通の生活では繋がれない人と繋がることで、得られるものも確かにある。打算とか諦めとかじゃなく、〝ただ好きだから行動する〟、そんな単純で真っ直ぐな想いに溢れていて、心が洗われるようでした。2022/05/27
satomi
33
気になっていたので、買って読んだ。うーん…決して悪くはない。「雪景色」と「ユキヤナギ」はあと少しで泣くところだった。ただ登場人物の言葉が単純で、この場面でこれだけ??こんなもんで終わり??と思うことが多かったかな。そこに深みがあれば、きっと泣いただろうなぁと思う。「小説紹介クリエイター」として話題になって、小説を出して…という経緯を考えたら、まぁそうだよね。これからの伸びに期待したいところ。小中学生とか、若い人で、あまり本を読んだことのない層には読みやすいし、ストーリーも感動的だから、いいかもしれない。2022/05/01