歴史はバーで作られる
徳川埋蔵金はここにある―歴史はバーで作られる〈2〉

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  • サイズ 46判/ページ数 257p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784575244519
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

大学で歴史を学ぶ安田学が気鋭の歴史学者・喜多川教授と通う場末のバー。ここ
で美人バーテンダーのミサキと歴史学者を自称する村木老人と歴史談義を繰り広
げる。シリーズ第二弾となる今回も「竜とドラゴンの違い」から「天草四郎の正
体」そして、「徳川埋蔵金」のありかまで、歴史の新事実が披露される!

内容説明

気鋭の歴史学者とその弟子の学生が立ち寄った場末のバーには、美人バーテンダーと歴史学者を自称する常連客の老人がいた。なんてことはない会話から歴史推理合戦がはじまり…。今回も徳川埋蔵金の在りかから天草四郎の正体、応仁の乱の真実など「歴史の常識」を覆す新説・奇説が披露される。そして、美人店主と常連の老人の怪しい関係にも意外な結末が!?好評を博した連作歴史ミステリー小説、待望の第二弾!

著者等紹介

鯨統一郎[クジラトウイチロウ]
1998年『邪馬台国はどこですか?』で衝撃のデビューを飾る。以後、快作・話題作を発表し続け、ミステリー界で確固たる地歩を占める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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評価

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

102
この作者がよくやる議論形式で文学や歴史に新しい視点から切り込む連作短編は、最初こそ面白く新鮮だが徐々に力を失っていく。テーマが限定されていると前に聞いた話に感じたり、屁理屈をこねていると思えてしまう。それを避けようとしてかキャラの突飛な言動を強調してウザくなってしまい、残念ながら今回もその弊を免れなかった。『黒後家蜘蛛の会』のように様々な謎が持ち込まれるバーで、ミサキさんが名推理を発揮するスタイルにした方が小説としては面白かった。変化球は得意だが球筋を見抜かれたピッチャーが、反則球に走ってしまったようだ。2021/12/29

のぶ

87
鯨さんのこのシリーズが好きだ。と言っても二作目にして、今回で完結らしい。店のミサキさんと客との掛け合いが面白いし、蘊蓄も身に付く。本作は応仁の乱の起こった経緯から勝者は誰だったのか?天草四郎の正体はある有名武将だった。徳川埋蔵金の隠し場所はどこにあるのか?等をテーマに通説を打ち破る大胆な推理で楽しませてもらった。会話を繰り広げる舞台がバーであることも良い。ウイスキーを飲みながら、最後にはカクテルが供される。内容は軽くて、説を真に受けるつもりはないが、こうだったら面白いだろうという気にさせられる。2021/11/23

54
独自の視点から歴史を読み解くシリーズ。登場人物のパンチが弱いのかな。昔に比べてインパクトが無い。次に期待2022/03/28

LUNE MER

26
登場人物は異なるものの「邪馬台国はどこですか?」当時の雰囲気を感じる。表題作を含む四篇収録。本作中で徳川埋蔵金の埋蔵地として比定されている「あそこ」は何度か訪れたことはあるが、近代的なビルに囲まれていながら厳かな空気が張り詰めており、ある人物にまつわる伝承も雰囲気を高めていて好きな場所のひとつ。あそこの地下に埋蔵金があることを妄想すると確かにワクワクする。さて、また日本史の教科書を読み返してみよう。2022/01/21

coco夏ko10角

23
第2弾。週末、バー・シベールでバーテンと常連客の間で繰り広げられる歴史談義。天草四郎の話が面白かった。徳川埋蔵金は海の底だと思う、沈めた地点を記したものが消失して、そこを埋め立てたからもう見つからないんじゃないかと。そして前作で気になっていたミサキと村木の関係に進展がありさらに…。読後表紙をじっくりと。2021/11/28

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