出版社内容情報
「俺達の日常にはバッセンが足りない」ある日、シンジの幼馴染のエージが突然言った。バッセン――バッティングセンターなんかつくってどうするんだと聞くシンジに、エージは「ないから作ろうかなって」と言うだけ。金策のため旧友のミナに連絡をとるシンジ。そのころ、信用金庫に勤めるミナは、ある問題を抱えていて……。皆で盛り上がったり憂さを晴らしたり、〝なくてもいいけどあった方が良い〟バッセンの建設を巡る、悩み、もがき、あがいて生きている人間たちの群像。
内容説明
実家が土建業を営むシンジ。その寮に、中学の同級生・エージが転がり込んできた。周囲に迷惑ばかりをかけてきたエージだが、ある日突然バッティングセンターをつくろうと言い出す。シンジはエージとともに信用金庫に勤める旧友のミナを頼って融資を申し込むが、馬鹿じゃないのと追い返される。だがその後、ミナから連絡があり高額の融資を通したという。いったいなにがどうなっているのか。エージは不敵に笑うだけだった…。人生のターニングポイントに立つあなたに贈る傑作長編小説。
著者等紹介
三羽省吾[ミツバショウゴ]
1968年岡山県生まれ。2002年『太陽がイッパイいっぱい』で小説新潮長編新人賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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