大坂の陣

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  • サイズ B6判/ページ数 502p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784575241822
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

『賤ヶ嶽』『関ヶ原』につづく、豊臣興亡記最終巻。関ヶ原の戦いのあと、家康は何を考えどう動いたのか。豊臣は家康にどう対応したのか。それぞれの家臣たちの思惑が絡み、事態は時々刻々と変化する。大坂冬の陣・夏の陣をスケール豊かに描き、歴史に「もし」があったなら、と想像力が喚起される長編書き下ろし歴史小説。

内容説明

およそ一世紀にわたって覇を競った戦国武将たちの最後の決断。『賎ヶ嶽』『関ヶ原』につづく「豊臣興亡記」堂々の完結!

著者等紹介

岡田秀文[オカダヒデフミ]
1963年東京生まれ。明治大学卒業。99年「見知らぬ侍」で第二一回小説推理新人賞。2002年『太閤暗殺』で第五回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞。『太閤暗殺』は「おすすめ文庫王国二〇〇四年度版」で時代小説部門の第一位に輝く。15年『黒龍荘の惨劇』で第一五回本格ミステリ大賞、第六八回日本推理作家協会賞の候補になるなど、歴史小説とミステリで評価を得る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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巨峰

78
大坂の陣を真正面からとらえた弩級の大編。作者の「賤ヶ岳」や「関ヶ原」などは非常に好印象だったため、期待をもって読んだが全く裏切られなかった。この作品の登場人物について作者は誰か悪人に割り振ることもなく、一人一人の人物にはいろんな角度から光を当てられており、どことない悲しい存在感があった。歴史小説好きの方には超お勧めです。2019/09/14

rosetta

25
★★★✮☆関ヶ原が終わったからと言って家康の支配が磐石になった訳ではまだなかった。強引すぎるやり方で諸侯の反発を買うような真似は出来なかった。しかし次第に豊富恩顧の大名たちも歳をとり将軍職を秀忠に譲り徳川の世が固まってくると最後の仕上げとして秀頼を仕置しておかなくてはならぬ。初めは大坂城を退去すれば、国替えに応じればと言った穏やかな解決法もあったが豊臣方、主に淀の頑なさに手を焼いているうちに家康もどうしても秀頼よを滅ぼさなくてはならない気持ちになって来た。教科書では家康が一方的な悪者に見えるがそうでも無い2019/09/19

しーふぉ

17
誰が主人公とかないので、焦点がぼやけてしまっている気もする。2020/12/01

華形 満

13
学生時代に日本史、特に織田・豊臣・徳川と続く戦国時代が苦手だったトラウマが甦るかと思ったが、むしろ解り易かった。読み進めると、やはり日本人独特の本質というか、嫉妬、妬み、恩義、そして忖度など、現代にも通じる独特の感情が、この当時には生死を分かつ重要なファクターだったんだと改めて認識させられる。現代目線からすると、つまらない意地で命を落とすなぞ馬鹿らしいと誰しも思うだろうが、外国人には理解不能な感情が独特な日本史を生んできたのだとも言える。単に淀殿母子のマザコン気質が諸悪の根源とは言えないだろうと学んだ。2019/07/28

クールグレー

7
それぞれの立場から詳細に描かれた大坂の陣。長いが読み応えあり。家康や秀頼はもちろん、秀忠や大野治長、片桐且元らの葛藤が面白く、大坂の陣を深掘りすることができた。2020/03/11

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