出版社内容情報
南 綾子[ミナミ アヤコ]
著・文・その他
内容説明
死ぬまでに一度でいいから、世の結構な数の男女が経験済みらしいセックスというものをやってみたい。勅使河原一子は、人生に何の目標もなく頭の中は好きなアイドルやエロい妄想でいっぱい。おもしろいことならたくさん言えるのに、男を前にすると色っぽいことが言えない。気づいたら三十六歳処女。誕生日の正月に決心した一子は、目標を達成すべく奔走するが―。自分の殻を破るために大切なことは本当に性交体験なのか、それとも。爆笑&感涙のガールズ奮闘記。
著者等紹介
南綾子[ミナミアヤコ]
1981年愛知県名古屋市生まれ。2005年「夏がおわる」で第4回「女による女のためのR‐18文学賞」大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おたけஐ೨💕🥒🍅レビューはボチボチと…
90
84/100点 初読み作家さんです。第4回R-18文学賞大賞受賞の作家さんです。物語の中身はタイトル通り、36歳の主人公が脱処女を目指す1年間を描いた物語で、ハチャメチャでめちゃくちゃ面白かったです。ページを捲るたびに何度笑ったことか…。最後は意外な方向に話しは進みますが、主人公も彼女なりに成長して、読み終わった後はちょっと前向きな気持ちになれます。同じ文学賞出身の窪さんとかとは違う別路線のエロさ(下ネタ)があり、それが受け入れられる人なら、きっと楽しめる一冊になると思います。2018/01/31
ちーたん
80
【日記覗き見レビュー】実はこの前電車の中でノートを拾った私🐶。パラパラ捲ってみるとどうやら日記みたい。交番に届けるべきか迷ったものの、ちょっとだけ…のつもりで読んでしまって💦それは36歳女性『一子さん』の秘めたる野望が書かれた一年分の日記だった!◆下品!お下劣!!でも笑っちゃう処女喪失を目論むアラフォーデブス女子のおバカな日記小説笑。読友さんのゴリ押しなかったら一生読んでなかった1冊なのは確か笑。これに評価を付ける勇気ないけど、何度も声出して笑ってしまった事だけは白状しときます( ´艸`)頑張れ一子♡2020/08/22
えりこんぐ
79
面白かったー(≧∀≦) あっという間の読了。変体処女・一子の1年間の日記。読み始めは下ネタが多すぎて、今回飛ばしすぎー?と焦ったけどこれが面白い🤣 そしてどんどん一子が愛おしくなってくるから不思議(´∀`) 南さんのこの手のタイプ好きだわ〜。2019/04/04
鱒子
77
図書館本。素敵な本でした、大絶賛。 高学歴で実家は金持ち、顔は巨人の上原とナンチャンのハイブリッド系、背脂大好きデブ、 勅使河原一子 36歳、処女。彼女の日記が本書の内容。かなり性的で しかも露悪的。イタイところが多いですが、同性として分かるところもたくさんあります。私は一子さんが大好きです!本書の魅力は 人間としての切なさ&言い回しの面白さ。1ページに1回以上のハイペースで爆笑させてもらいました。2018/08/23
mike
73
びっくりした。アマゾンページに跳んだら年齢確認されたよ。そんなに凄いのかとドキドキしたが、いやいや他の小説の方がもっとエロだろ。(確かにこの表紙絵はやばいけど。)主人公一子が36年間の処女生活にサヨナラしようと何とか頑張る1年間の日記。頭の中はエロスの妄想で渦巻く毎日。ぶっ飛び過ぎて周囲が引いてしまうほど。一子の溢れ出る心の声、昭和感満載。沖雅也と若人あきらの登場🤣もう忘れかけてたけど、確かにいたわね。 2023/12/14